広島のどん底のストリートからのし上がり、一躍人気ラッパーの仲間入りを果たした、広島出身の“JAKEN(ジャケン)”。
少しかすれた高音ボイスで歌われるメロディアスなフロウに、パンチラインで埋め尽くされたリリックなど、1度見たら忘れられない強烈なインパクトを残す若手ラッパーです。
そんなJAKENの人生を変えたのは、人気YOUTUBEチャンネル「03- Performance」で披露した“Seaside Flow” でした。
この記事ではJAKENが売れるまでのキャリアを中心に、プロフィールやおすすめ曲まで紹介していきます。
これからのシーンの重要人物JAKENに興味がある方は、ぜひチェックしてみて下さい!
目次
プロフィール
アーティスト名 | JAKEN |
本名 | 非公表 |
出身地 | 広島県廿日市市 |
年齢 | 21歳(2024年2月時点) |
所属レーベル | — |
2023年に飛躍的に知名度を上げ、人気ラッパーとなったJAKEN。
アーティスト名の「JAKEN」とは、広島弁で「〜だから」という意味の「じゃけん」から付けられました。
出身地は広島市の西隣の街、「廿日市市(はつかいちし)」です。
世界文化遺産として有名な厳島神社(いつくしまじんじゃ)がある市として知られる場所ですね。
全国のクラブや大型ヒップホップフェスからのLINEオファーが殺到している、現在のJAKEN。
そんな状況になっても、これからも地元広島に留まり活動していくと発言しています。
広島に拠点となる自身のスタジオを作り、フッドスターとして全国に発信していく。JAKENはそんなこだわりを持っているラッパーです。
これまでのキャリア
ラップを始めるまで
JAKENがラップに興味を持ったのは、中学2年の時。「高校生ラップ選手権」で知ったBADHOPの“Life Style”を聴いたのがきっかけでした。
特にYZERRが好きで影響を受けてきたと言っています。
以降リスナーとしてヒップホップを聴いてはいましたが、友達と集まってフリースタイルをするくらいでした。
大阪時代(一二三屋)
JAKENは2021年の春、18歳の時に大阪に移り住み、韻踏合組合のHIDADDYのお店として有名な「一二三屋」にお世話になることにしました。
また当時はJAKENではなく「Jaken G」というアーティスト名で活動していました。
この「Jaken G」という名は、今のInstagramのIDである「jaken_g」に名残として残っていますね。
春から「一二三屋」のスタッフとして働くことになった彼は、HIDADDYらの協力を得て、7月には早くも2曲連続リリース。
今とはかなりスタイルが違いますが、この時点でしっかりとしたスキルを持っていたことがわかります。
いつからラップを始めたのか定かではありませんが、地元にいた時からかなり経験を積んでいたことが伺えます。
@hifumiya.1238 一二三屋staffのJacken g広島から大阪に来て、一緒にラップやってます。皆さんチェックよろしくお願いします🤲来てる服は一二三屋のパーカーです🙏#一二三屋#jackeng#ジャケンジー ♬ オリジナル楽曲 - 一二三屋
今の坊主頭ではなく、こんな髪型をしている時期もありました。
2022年12月には「ラップスタア誕生 2023」に応募するも一時審査で落選。
Jaken/東京都/20歳#ラップスタア誕生
— ラップスタア (@rapstar_jp) December 20, 2022
応募総数過去最多!
3457人の中から #応募動画ピックアップ pic.twitter.com/ktLDnwN87p
そして2023年5月に「03- Performance」で披露した“Seaside Flow” で一気にブレイク。
「03- Performance」の運営者であり、“Seaside Flow”のビートも手がけた「Rommy Montana」氏は取材でこんなふうに振り返っています。
——03- Performanceのビデオは次々に再生数を伸ばしていますが、Rommyさんが特に思い入れのあるものはありますか?
JAKENの「Seaside Flow」です。実はこれ、完全に狙いにいったやつなんですよ。Watsonの「reoccurring dream」は正直あんなに再生されると思ってなかったんですけど、JAKENのは狙いにいきました。絶対100万再生いこうっていうことで、ビートも自分が手がけてるし、そういった意味ではかなり思い入れがあります。
Rommy Montana インタビュー
次世代のラッパーを次々とスターにのし上げた「03- Performance」の選定基準は、知名度よりとにかく“イケてるかどうか”と語るRommy Montana氏。
それまで知名度の低かったJAKENを起用し、その上100万回再生を狙いにいったのは、JAKENのラッパーとしてのポテンシャルを相当買っていたのでしょう。
その後つぎつぎとヒット曲を発表し、2024年6月に待望の1stアルバム「PUSHIN J」をリリースしました。
ラップスタイル
今のJAKENは本人も認めているように「Watson」の影響を強く受けています。
今のヒップホップ界にはWatsonフォロワーが急増していますが、しっかりと体現し自分のスタイルとするのは決して簡単なことではありません。
1小節ごとにしっかり振って落とし、いかに意外なワードプレイをみせるか。
JAKENはそれを見事に成功させた数少ない例であり、そこにしっかりと自分だけの個性をつけオリジナルなものとしました。
高音で少しかすれた声で歌いあげるフックも魅力的で、featuringで参加するときにはフックを担当することも多いです。
ユーモアたっぷりで笑えるようなラインがあったかと思えば、時に内省的な部分も見せ、過去のストリートライフを見事に語るストーリーテーラーぶり。
皆をグッと引きつけるリリックが最大の武器なのでしょう。
ABEMAプレミアムでは、AwichやKEIJU、BADHOP、GADOROなど多くの人気ラッパーのLIVEが見放題です。 ぜひチェックしてみて下さい。
おすすめ曲
Seaside Flow
もうすでに何度も触れましたが、JAKENを語る上でこの曲を外すわけにはいかないでしょう。
DONZOKO
「大嫌いなもやしすらも美味しいって思った どうしようもない時」
「風邪引いてもないのに飲む薬 払えないネトフリの月額費」
「ドンキの壁に描いたおっぱいまんこ 今はiPhoneで商売繁盛」
パンチラインの連打、意外なワードプレイ、挙げればキリがありません。
高音で歌いあげるフロウも非常に魅力的ですね。
STREET PAIN
これまでのテイストとは違い、ダンサブルなトラックにのせた、アッパーでひたすら楽しい1曲。
ただでさえ詰めに詰め込まれたリリックを、このアップテンポでかましまくる。
ライブで盛り上がりそうな、JAKENならではのパーティーチューンです。
White Tee
大阪の人気ラッパー“18stop”との一曲。
おふざけ感ゼロのJAKENのリリックが印象的。
共に歌心のあるJAKENと18stop。シリアス目なテーマを扱いつつも、心地よいバランスの曲になっています。
まとめ
この記事ではラッパーのJAKENについて紹介してきました。
これからどこまでシーンを駆け上がって行くのでしょうか、楽しみに追っていきたいと思います。