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ラッパーLANAの家族との関係性やデビューまでの経歴を深掘りして紹介!

若干20歳にしてヒップホップシーンのトップに君臨している、ラッパー/シンガーの“LANA(ラナ)”。

彼女の魅力は楽曲の良さや圧倒的なパフォーマンス力だけではなく、飾らない人柄や共感をよぶ歌詞にもありますよね。

この記事ではそんなLANAという人間を形成するにあたって重要なポイントである家族との関係性や、デビューするまでの痛みの多かった過去の経歴を中心に紹介していきます。

楽曲だけ聞いてファンになった方も、ぜひLANAのバックグラウンドを知ってより深く好きになってください。

LANAとは

プロフィール

アーティスト名LANA
本名非公開
生年月日(年齢)2004年4月3日(20歳)
出身地神奈川県高座郡寒川町
所属レーベルLANA MUSIC(自主レーベル)
LANAのプロフィール

LANA(ラナ)は2004年湘南生まれ、現在20歳のラッパー/シンガーです。

2020年2月に兄LEXの勧めでSoundCloudに上げた「HATE ME」が評判を呼び、 以後半年に1回のペースでレコーディングをする生活に。

2022年より本格的にリリースを開始すると瞬く間にTikTokや各種ストリーミングサービスで大ヒットを飛ばし、日本のヒップホップシーンでも指折りの人気アーティストになりました。

音楽スタイル

LANAの最大の武器は何といっても“”です。ハスキーでパワフルなその声は、一度聞いたら忘れられないもの。

また歌唱力も非常に高く、“演歌のこぶし”のような節回しをまじえたスタイルは彼女独自の武器となっています。

ステージでのパフォーマンス力はもともと高いものを持っていましたが、近年はそれに加え“世界的ポップスターのようなコンセプチュアルなショー”をみせるステージ演出力に磨きをかけています。

ステージ演出により力を入れ出したのは、「コーチェラ 2024」など世界トップレベルの舞台を経験したのが大きかったそうです。

名前の由来

アーティスト名のLANAは本名とは関係なく、本人いわく「単純にカワイイ名前でググって出てきたもの」をつけたそうです。

名前を付けた2020年夏までは“本名”で活動していました。

LANAの家族

公式Instagramより

LANAは母親、姉、兄との4人家族です。現在は湘南から移り住み、都内に一軒家を借りて母親と姉と犬と一緒に暮らしています。

費用は全てLANAが負担したそうです。

今のユース世代にとって最も有名な兄弟ともいえる“LEXとLANA”。

さらに姉でありダンサーのLiLiがLANAのチームの中心人物であり、母親もLANAチームと非常に近い関係でよく一緒に遊びに行くなど、家族みんながLANAの活動に欠かせない存在であることはファンの間では共通認識となっています。

この項目では、そんなLANAと家族との関係を一人ずつ分けて紹介していきます。

LEX

LANAの2歳年上の兄、“LEX(レックス)”。

大型ヒップホップフェスのヘッドライナーをつとめる程の人気ラッパーであり、シーンの中心人物のひとりです。

2017年に活動を開始し、2019年にブレイク。2020年にLANAに音楽活動をするよう勧めた、LANA誕生のきっかけをつくった人物であることでも知られています(くわしくはLANAの経歴の項目で)

これまで一緒に楽曲をつくったことはありましたが、長らくステージでの共演はありませんでした。それが「POP YOURS 2024」のLEXのステージでみんなが見たかった光景が実現しました。

“これまでの家族の物語”がテーマの曲でもあったことも相まって、2024年の中でも指折りのハイライトシーンとなりました。

以前から「ステージを見ていると自分の妹とは思えない」と発言するなど、LANAのアーティストとしての力量やセンスを称賛していたLEX。

それに加えここ最近は、LANAが自分の精神的な面の支えになっているという趣旨の発言することが多くなりました。

LANAのことを自分の「守護天使」のような存在だと表現しています。

というのもLEXが2024年にリリースしたアルバム「Logic 2」の制作に入る前の時期に、何に対しても心が動かなくて制作をせずに家に引きこもり、人との連絡も絶っていた期間が数ヶ月も続いていたそうです。

そんなLEXの異変に気づいたLANAが声をかけ、ひたすらLEXの話を聞きつづけるという期間が長らく続きました。それにより精神的に立ち直れたLEXは活動を再開し、2024年からの快進撃につながったというエピソードがあります。

LEXは「いつも守ってくれる。相談とかにも乗ってくれますし助けられてますね。俺が一方的に支えてもらってますね。」と語っています。

「THE HOPE2024」より

音楽シーンきっての天才兄弟としてこれからますます注目が集まるであろう2人。お互いアーティストとして最大限のリスペクトを持ちつつ、精神的にも支えつづける関係を築きあげています。

LiLi

LANAの4歳上の姉、“LiLi(リリ)”。

LANAのバックダンサーを務めるだけではなくLANAを含めた全体のダンスの振り付けや、イラストレーターとしてジャケットやステッカーのデザインも担当するなど、LANAのチームの中心的な存在です

LEXとLANAがダンスを習っていたのも、先に始めていたLiLiの影響からでした。

フェスのバックステージのリポーターをつとめたり、様々な番組に出演したりイベントに招待されたりと、インフルエンサーとしての活動もしています。

自身のYouTubeチャンネル「LiLiTube」にはLANAやLEXなど家族もよく出演していて、家族ならではの気取らない一面を見ることができます。

海外のダンスコンテストで優勝するなど兄弟の中でもいち早く活躍していたLiLiですが、あとから人気アーティストとして注目された弟と妹に対して、「私はどうしよう」という思いを抱いていた時期もあったようです。

そんなLiLIに対してLANAは、母親もふくめて「家族みんなで上がっていこうね」と言葉をかけてくれ、気持ちがふっきれたそうです。

LANAもLiLIもお互いの意見をハッキリと伝えるのでケンカになることも多いようですが、“良いものをつくっていくために妥協しない”という共通認識があるので、次の日には元どうりの関係に戻れるそうです。

母親

LANAのチームの一員のような距離感で、LANAの活動を支えているお母さん。

片親として夜まで働き通しで3兄弟を育てあげてきました。

音楽好きでさまざまなジャンルの音楽を子供たちに聞かせたり、LANAには歌唱法を教えたりと、アーティストとして活躍する3兄弟に多大な影響を与えました。

LANAと一緒にお風呂に入りながら様々なジャンルの曲を歌い、「演歌」の“こぶし”を喉の使い方から教えたというエピソードが有名です。

LANAの中学時代には関係が悪化し、家族みんなが辛い時期を過ごしたこともありましたが(くわしくはLANAの経歴の項目で)、今はかつてないほど仲が良いそうです。

LANAは「たくさん迷惑をかけた分、親孝行をしなきゃいけないと思っている。夢は、湘南に家族みんなで住める大きな一軒家を建てること」と語っています。

LANAの経歴

公式Instagramより

母子家庭にて生まれる

LANAは生まれた時から本当の父親が家におらず、LANA家には父親が残した多額の借金だけが残っている状態でした。

経済的に貧しいだけではなく、家庭環境のことを理由にイジメられるなど兄弟みな辛い思いをしたそうです。

LANAが小さな頃に母親がアメリカ人の男性と付き合い、一時父親代わりのような存在になりましたが、DV問題などを理由に関係が悪化し、LANAが小学校に入った頃にはその新たな父親もいなくなってしまいました。

そのアメリカ人の父親の名前が「レックス」といい、兄LEXの名前の由来にもなった人物です。

幼少期〜小学校

音楽に囲まれた家庭と、姉と共に通わなくなった小学校

母親が大の音楽好きで、家の中はいつも音楽が流れているような家庭でした。兄弟がみんなアーティストに育った背景として、小さな頃から世界中の様々なジャンルの音楽を聞き続けてきたことが大きかったようです。

母親いわく「天真爛漫」という言葉がピッタリな少女だったというLANAは、姉兄とともに3歳からヒップホップダンスを習うような活発な子供でした。

ただその反面、母親は「周りの空気を瞬時に察知して、こっそり傷ついてるようなタイプだった。」とも振り返っています。

LANAが中学の頃に不登校になったのは有名な話しですが、実は小学校にもあまり通っていません

小学校に1人で行くのが怖かったため姉と一緒に学校に通っていたのですが、5年生だった姉がグレてしまい学校にあまり行かなくなったため、LANAは小学校1年生の頃からまともに学校に通わなかったそうです

たまに姉が昼過ぎから学校に行くときだけついて行き、5、6時間目の授業から行くような感じだったそうです。

中学時代

いじめによる不登校から夜遊びの道に

中学に進学したLANAは1年の1学期にとある男子から好意を受けますが、その男子の事を好きだった女子を中心にしたメンバーからいじめを受けるようになりました。

そしてそれをキッカケに全く学校に行かなくなりました。

家に帰れば「学校に行きなさい」と母から言われたそうですが、イジメのことを話せず次第にケンカが増えていったそうです。

家にも居場所のなくなったLANAは地元のヤンキー達とつるむようになり、夜遊びをくり返す日々を送るように。

険悪な関係になった母親だけではなく、LiLiはダンスに熱中している時期で、LEXも不良だった時期と重なり、家族全体の関係が良くない時期でした。

母親は「LANAが中学1年の夏休みの時に、家族が壊れていったんバラバラになった」と語り、LEXは「父親が不在のぶん自分がそれを埋めなきゃという意識が昔からあって、だからこそスゴく心配していた」、LiLiは「当時のわたしは何もしてあげられなかった」とそれぞれ振り返っています。

完全にグレてしまったLANAはあまり自宅には帰らず、帰っても母親にお金をせびるような日々を送りました。

家を出て施設に入所

母親との間に決定的に亀裂の入ったLANAは児童相談所にひとりで出向き、そのまま施設で暮らすことにしました。

家族との関係を絶って、“里親探し”までしていたそうです。

施設の職員を通じて「お母さんが大嫌いです。この家族が嫌いです。とにかく私は帰りません。」という内容の手紙を渡したこともあったよう。

ダンサーとして活躍するLiLIとラッパーとして評価を受け出したLEX2人に対しても、「兄弟としては何も面白くなかった 何で私だけこんなに何も持っていないのかわからなかった」という劣等感があったと語っており、「何でお母さんは2人ばっかり褒めるの? お兄ちゃんもお姉ちゃんもお母さんも嫌い」という気持ちだったそうです。

お母さんは精神的なことが要因で声が出なくなるなど、本当に辛い時期をすごしたそう。

自分がすることに「なにも口出しをしない」ことを条件に施設を出て家にもどったLANAは、また夜な夜な友だちと遊び歩く日々を送りますが、しだいに自分が母親にしたヒドい言動を省みるようになり「自分を変えなきゃいけない」という思いを持つようになります

夜遊びに出かける事もしだいに減って、「辛抱すること」「自分をコントロールすること」が少しづつ出来る様になったと語っています。

卒業後の進路に関しては“私服で行ける自由な校風の高校”を受験しましたが、結果は不合格。高校への進学は断念しました。

アーティストの道へ

落ちついた生活をするようになり家にいる時間が長くなったLANAは、徐々に母親との関係も良好になっていきました。

LANAは「“私とお母さんメッチャ似てるわ”と思うことが増えてから、すごい仲がいいっていうか、お母さんからもらう愛に気づけるようになりました」と当時を振り返っています。

そんな生活を送っていたLANAに転機がおとずれます。

当時付き合っていた彼氏からフラれどん底の状態にいたLANAを見たLEXから、ある日とつぜん「やってみなよ」と音楽を作るよう勧められます。

そこで初めて作った曲が、2020年2月にSoundCloudに上げた“HATE ME”です。

LEXは「俺は辛い気持ちを音楽にぶつけてたんで、兄弟なら法則も一緒かなって思って」誘ったそうです。

2020年5月には初のリリース作品“IM NOT HER”をLANA, LEX名義で発表。

“IM NOT HER”は「スゴく恋愛に悩んでたので、その時に思ったことを歌にしよう」という思いで作った曲だそうです。

これらの曲がリスナーからの反響が良かったことで、アーティスト活動をしていくことを決意。

半年に1回レコーディングをするようなペースだった2021年までの活動から、2022年からは本格的にリリースを開始。

デビュー曲“LANA - FLAME feat. LEX, Saru jr.fool, taisyov”がヒットし、一気に人気が爆発。

以後の活躍はみなさんが知っての通りです。

人気曲・おすすめ曲

TURN IT UP feat. Candee & ZOT on the WAVE

LANAの楽曲の中でこれまで最も聞かれている1曲。

TURN IT UP=盛り上がれ!上げてこうぜ!みたいな意味のスラングです。

“ZOT on the WAVE”の弾むようなビートにLANA独特の“演歌のこぶし”のようなフロウも堪能できる、盛り上がること間違いなしのダンスナンバーです。

99

中学時代から不登校になり、夜な夜な遊び歩いていた彼女の過去の気持ちを歌った1曲。

こんな内容のことを歌っても抜群にポップな曲にしてしまう彼女のセンスが詰まった、ライブでも人気の曲です。

 For bbys 

アップテンポでポジティブな楽曲だけでなく、LANAのもうひとつの魅力は“切なくエモい楽曲の名手”だということ。

多くの人が共感するであろう内容を切なげに歌った、彼女の声の味が存分に発揮された1曲です。

まとめ

この記事ではアーティストLANAについて、家族との関係性や世に出るまでの経歴を中心に紹介しました。

デビューしてからの短期間で驚くべき急成長をしていったLANA。

この先どこまで行ってしまうのか。個人的には国民的アーティストのような存在になってしまう可能性すら十分にあると思っています。

今後のLANAの活動を追うのが楽しみです。

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