- ラッパーが履く定番のスニーカーについて知りたい
- ヒップホップアイコンとされている靴ってどんなものがあるの?
- 現代の人気ラッパーたちがこぞって履いている高価なスニーカーに興味がある
この記事はこんな方に向けて書きました。
ヒップホップ好きなら抑えておきたい定番シューズを紹介していきます。
ラッパーなら誰もが一度は履いたことがある定番のスニーカーから、成功した人気ラッパーだけが履ける高価なブランドのスニーカーまで、幅広く取りあげていきます。
どなたでも買えるスニーカーもいくつか紹介しますので、靴選びの参考にもしてください。
目次
ラッパーが履く定番の靴
NIKE エアフォース1
まずは何といってもコレ。
ラッパーにとっての“ユニホーム”みたいなアイテム、NIKEのエアフォース1です。
「毎日磨くスニーカーとスキル」←あまりにも有名な、伝説的名曲“証言”でTWIGYが放ったこのライン。今の若いラッパーの歌詞にもよく出てくる表現ですよね。
“ラッパーならピカピカに磨き上げたスニーカーを履け”という哲学がヒップホップにはあります。それを象徴するようなアイテムが、汚れが特に目立ちやすい“白”のスニーカー。
駆け出しの若いラッパーから、ジェイ・Zやエミネムといった大物まで世界中のラッパーが必ず1度は履くのが、エアフォース1(白)です。
ドクタードレーは毎日新品の白のエアフォース1をおろして、靴は基本それしか履かないそうです。これはさすがに大袈裟ですが、日本のラッパーでもエアフォース1の白を何足もストックして持っているなんて人も多いです。
↑Kvi Babaのようなカジュアルなスタイルはもちろん
↑ ¥ellow Bucksのレザージャケットを中心にモノトーンでまとめたシックなスタイルでも、どんなファッションにも合わせやすい万能アイテムでもあります。
エアフォース1以外のNIKEのその他のスニーカーについては、後半でまた紹介します。
Timberland 6インチ プレミアム ウォータープルーフ ブーツ

エアフォース1と並ぶくらいの超定番アイテムが、ティンバーランドの“6インチ プレミアム ウォータープルーフ ブーツ”です。
なかでも、「ウィート」という色が定番で、通称“イエローブーツ”と呼ばれています。
この靴はスニーカーではないのですが、紹介しない訳にいかないヒップホップアイコン的アイテムなので取り上げさせてもらいます。
もともとは森林労働者向けのワークブーツとして1973年に発売されましたが、1980年代後半からUSの人気ラッパーがこぞって履いたことで世界的にヒップホップ・カルチャーを象徴するアイテムになりました。
大のイエローブーツ好きの¥ellow Bucksが「スニーカーじゃないんだけど、どのファッションにも合うと思う」「足元にtimberもってけば締まっちゃう」と語る使いやすさも人気のポイントです。

あえて難点を挙げるなら、重いところでしょうか。
「重い靴は嫌だ」という方に勧めたいのが、ティンバーランドでイエローブーツに次ぐ人気アイテムである“フィールドブーツ”。

↑Kvi Babaが履いているフィールドブーツはイエローブーツよりも軽くてソールも弾力性があり、一日中歩いても疲れにくく作られています。
こちらも長年世界中のラッパーに愛用されてきた、ヒップホップアイコン的アイテムです。

また、似たカテゴリーの靴だと、クラークスのワラビーも主にNYのラッパーたちに愛されたヒップホップアイコン的な一足です。

adidas スーパースター

adidasのスーパースター、ヒップホップとスニーカーの歴史はここから始まりました。
1986年に“RUN DMC(ランディーエムシー)”がリリースした「MY ADIDAS」という楽曲。
ラッパーのファッションが70年代のディスコブームの流れを引き継いだ「派手なベルボトムスーツ」や「レザージャケットや毛皮」、足もとは「ドレスシューズやブーツ」だった時代。
それを今のような流れに一気に持っていったのが、アディダスのトラックスーツを着てスーパースターを履いたRUN DMCだったのです。
今では人気ラッパーとコラボしたスニーカーが出ることが当たり前となっていますが、その始まりはアディダスとRun-D.M.C.の間で結ばれたスポンサー契約でした。
VaVaも履くスーパースターはシンプルながら白スニーカーよりも抜け感があって、コーデに程よいアクセントを加えてくれます。
ラッパーが履くスニーカーの元祖でありながら、現在でも変わらず履き続けられているのが「アディダスのスーパースター」です。

PUMA スエード
PUMA(プーマ)にヒップホップのイメージが無い方もいるかもしれません。そんなPUMAにもヒップホップ・カルチャーと縁の深いスニーカーがあります。
それがPUMAのスエードです。

ニューヨークで活動する著名なブレイクダンサーやグラフィティライターたちがこぞって愛用したことで、ストリートシーンで人気を得たスエード。
その後、1990年代にビースティ・ボーイズが着用したことで人気に火がつきました。

名前の由来となったスエード素材をアッパーに使うことで、スニーカーでありながら上品な雰囲気があるところが最大の特徴。
今新たにスエードを手に入れるなら、2021年から販売している「CLASSIC XXI」というモデルが断然おすすめです。
CLASSIC XXIはいわばスエードの上位モデル。
合成被革が多い通常盤に対してアッパーに天然皮革のスエードを使用し、ブランドロゴとモデル名がゴールドで箔プリントされていて、より上品で高級感のあるモデルになっています。

NIKE(エアジョーダン ダンク エアマックス コルテッツ)
ラッパーが履くスニーカー着用率NO.1のブランド、NIKE。
はじめに紹介したエアフォース1以外にもNIKEには数多くのヒップホップの定番となっているモデルがあるので、ここでまとめて紹介します。
エアジョーダン
バスケの神様“マイケル・ジョーダン”のシグネチャーシューズ“Air Jordan(エアジョーダン)”シリーズも、ヒップホップにとって欠かせないアイコン的シューズです。
エミネムやドレイク、トラヴィス・スコットなど人気ラッパーとのコラボも盛んに行われるこのスニーカー。
数多くのモデルがあるので好みは分かれますが、ジョーダン4は特に人気で世界中のヒップホップヘッズやラッパーがこぞって履いています。
ジョーダン4が1番好きだという¥ellow Bucksが↑履いているのも、「AIR JORDAN 4 RETRO」のFire Redというカラー。

こちらで履いているのが、「AIR JORDAN 4 RETRO TOUR YELLOW」というモデルです。

モデルごとにまったく違うデザインであることも、ジョーダンの特徴。
eydenが履いている「AIR JORDAN 12 RETRO PLAYOFF」は、丸みを帯びたシルエットが特徴的ですね。

「ラッパーが履いているのはこのモデル!」という事もないので、いろんなデザインの違いを楽しみながら自分好みのものを探してみて下さい。
ダンク
“ダンクシリーズ”も、ダンク派とジョーダン派に分かれるほどヒップホップ定番の人気シリーズです。
デザインもシンプルで、着こなしや好みによってローカットとハイカットを使い分けられる点も人気のポイントです。
ここでもNIKE好きの¥ellow Bucksが履いているモデルを紹介します。¥ellow Bucksが好んで履くのは、ダンクのローカットモデル。
↑で履いているのは、Dunk Low SPの「White and University Red」というカラー。

↑こちらで履いているDUNK LOWは、NikeとOff-Whiteのコラボモデルの物です。

↑のような特別なモデルではなくいつでも購入できる物のなかだと、「白×黒」というシンプルな配色のモデル。通称「パンダダンク」が数年前から大人気となっています。

ここではDunk Lowばかりを紹介しましたが、もちろんDunk Highも多くのラッパーが履いているヒップホップの定番のスニーカーです。
エアマックス
NIKEの“エアマックス”シリーズもラッパーから支持されているスニーカーです。
なかでも特に好んで履いているのはUKのラッパーたちです。
↑現行UKのNO.1ラッパー“セントラル・シー”がしているような服装、「UKドリップファッション」に欠かせないのがエアマックス。

“UKドリップファッション”とは、上下スウェットやテックフリースなどのセットアップに、足元はエアマックスなどのスニーカーというスタイルのこと。
世界中のドリルラッパーのMVでよく見かけますよね。
ダンクやジョーダンを履くケースもあるのですが、最も好まれるのはエアマックス。
なかでも人気なのが、名作として何度も復刻されている「エアマックス95」、「エアマックス97」という2つのモデルです。

コルテッツ
NIKEの“コルテッツ”もヒップホップアイコン的なスニーカーです。
もともとコルテッツはLAのギャングやドラッグディーラーが好んで履いていました。
それが80年代後半にギャングスタラップの始祖であるN.W.Aが履いたことで、西海岸のラッパー達がこぞって履くようになりました。
現代のラッパーでコルテッツといえば、ケンドリック・ラマー。

日本だと、ケンドリック・ラマーを敬愛するguca owlがよく履いています。

コルテッツは全体的に小さめの作りとなっているため、普段のサイズより0.5cm上のサイズを選ぶのがおすすめです。

Vans オールドスクール
“ラッパーが履く定番の靴として”最後に紹介するのは、Vans(ヴァンズ)の“オールドスクール”です。
世界中のスケーターたちから愛されるブランド、Vans。ヒップホップ的な文脈はそれほどありませんが、日本では人気があるのでここで取り上げます。
なぜ日本でここまで人気かと言うと、完全にラッパーの“ZORN”の影響でしょうね。

TシャツにVansで歩き出す
ZORN“Walk This Way”より引用
10代の頃から今もZORNが愛用するブランドとして広く知られ、ZORNの登場以来、ヘッズの中にもVansを履く人が明らかに増えました。
ZORNが主宰するレーベル「All My Homies」とVansコラボレートコレクションも物凄い人気です。
“オーセンティック”や“スリッポン”など多くの名作アイテムがありますが、一足選ぶとすると、やはり“オールドスクール”でしょう。
Vansの中でもZORNがもっとも着用しているアイテムです。

高価なブランドの靴
この項目では、これまでに紹介したもの以外のラッパーがよく履いている靴を紹介します。
皆さんがよく知っているような人気ラッパーたちは、むしろここで取り上げる高価格のブランドの靴の方がよく着用しているかもしれません。
どのアイテムも10万円を超える高価なものばかりです。
Rick Owens
多くの人気ラッパーが愛用しているブランドが、“Rick Owens(リック・オウエンス)”です。
Rick Owensのスニーカーは、ひと目で分かる非常に特徴的なデザインをしています。
↑ あなたもこんなデザインのスニーカーに見覚えがあるのではないでしょうか。
何組かラッパーが出演するライブにでも行けば、必ずRick Owensのスニーカーを目にするハズです。そのぐらい高い着用率を誇るブランドです。

BADHOPに至っては、大事な舞台では全員がRick Owensのスニーカーを履くのが慣習になっています。
特に有名なモデルは、ラグジュアリースニーカーのパイオニアと呼ばれる「GEO BASKET(ジオ・バスケット)」。

そして、ギザギザのシャークソールと丸みを帯びたレザートゥキャップが特徴的な「Ramones(ラモーンズ)」です。

Rick Owensはドローコードが特徴的なパンツ類やアウター類もラッパー着用率が高いアイテムです。
そのぐらいヒップホップファッションの定番となっているのが、Rick Owensというブランドです。
AMIRI
ラッパーから人気の高価なスニーカーといえば、“AMIRI(アミリ)”。
AMIRIはラグジュアリーストリートの代表的なブランドで、世界中のラッパーから絶大な支持を受けています。
↑ YZERRが履いているのが、AMIRIのシューズ類のなかでも一番人気の「MA-1 スニーカー」というアイテム。

↑ 若手人気ラッパーの百足が履いているのも、AMIRIの「MA-1 スニーカー」です。

まとめ
この記事では、ヒップホップ定番のシューズについて紹介してきました。
いかがだったでしょうか? 好みのアイテムはありましたか?
靴選びの参考にしてもらえると嬉しいです!