- ラッパーが履いているようなスニーカーが欲しい
- ヒップホップで定番とされているシューズってどんなものがあるの?
- 人気ラッパーが履いているようなレアスニーカーやハイブランドの靴は買えないから、自分でも買える価格帯でなんか良いのないの?
この記事は、こんな方に向けて書きました。
ヒップホップ好きにオススメしたい定番シューズを紹介していきます。
「ヒップホップとスニーカーの歴史」などの細かい話は飛ばします。紹介するのは、ど定番のどこでも買えるアイテムばかりなので参考にしてみて下さい。
金銭的に余裕があるなら、全部そろえて欲しいくらいの間違いない物だけを選びました。
目次
NIKE エアフォース1
まずは何といってもコレでしょう。誰に聞いてもエアフォース1を選ばない人はいないはずです。それぐらいラッパーにとっての“ユニホーム”みたいなアイテムです。
「毎日磨くスニーカーとスキル」←あまりにも有名な、伝説的名曲“証言”でTWIGYが放ったこのライン。今の若いラッパーの歌詞にもよく出てくる表現ですよね。
“ラッパーならピカピカに磨き上げたスニーカーを履け”という哲学がヒップホップにはあります。それを象徴するようなアイテムが、汚れが特に目立ちやすい“白”のスニーカー。
駆け出しの若いラッパーから、ジェイ・Zやエミネムといった大物まで世界中のラッパーが必ず1度は履くのが、エアフォース1(特に白)です。
2000年代に活躍した人気ラッパー、“ネリー”なんかは愛が深すぎて曲にまでしてしまいました。
最近だと、トラヴィス・スコットとのコラボモデルなんかが話題になりましたよね。
ドクタードレーは毎日新品の白のエアフォース1をおろして、靴は基本それしか履かないそうです。これはさすがに大袈裟ですが、日本のラッパーでもエアフォース1の白を何足もストックして持っているなんて人も多いです。
日本で愛用しているラッパーを具体的に挙げようとしても余りにも多くて困るんですが、パッと思いついた人をあげると“Yvng Patra(ヤングパトラ)”でしょうか。
色んなところでよく履いてる姿も見ますし、歌詞にも出てきます。
あの時履いてたのはボロボロ でも今は新品のforce 真っ白
Yvng Patra“20”より
シンプルなデザインでどんなテイストのファッションにも合わせやすいですし、元がバスケットボールシューズなだけあって履きごこちも良いです。ただ、今の新しい技術で作られた靴に比べると若干重いのが弱点でしょうか。
迷ったらこれです。まず間違いありません。NIKEのその他のスニーカーについては、後半で紹介します。
Timberland 6インチ プレミアム ウォータープルーフ ブーツ
エアフォース1と並ぶくらいの超定番アイテムが、ティンバーランドの“6インチ プレミアム ウォータープルーフ ブーツ”です。
通称“イエローブーツ”と呼ばれているアイテムですね。1973年に発売され、いまだに売れ続けている普及の名作です。
↑はイエローブーツ50周年を記念してつくられたセレブレイトソングです。昔から愛用していることで知られるラッパーのZORNが制作しました。
もともとは森林労働者向けのワークブーツとして作られましたが、1980年代後半からUSの人気ラッパーがこぞって履いたことで世界的にヒップホップ・カルチャーを象徴するアイテムになりました。
日本でも90年代から現在に至るまで多くのラッパーが履き続けています。
最近のラッパーだと、¥ellow Bucksがよく履いているのを見かけますね。「ラップスタア2024」の審査員をつとめた際に、LEXと並んで共にイエローブーツを履いている姿は印象的でした。
いろんなテイストのファッションにハマりやすい点や、完全防水なので天候を選ばない点も愛される理由です。
難点を挙げるなら、やはりこの靴も重いところでしょうか。「重い靴は嫌だ」という方に勧めたいのが、ティンバーランドでイエローブーツに次ぐ人気アイテムである“フィールドブーツ”です。
こちらも長年世界中のラッパーに愛用されてきた、ヒップホップ・カルチャーに欠かせないアイテムです。
定番のウィート(イエロー)カラーやブラックもカッコいいのですが、“ポッティングソイル”という茶色と緑のカラーが渋くて個人的には好きです。
また、似たカテゴリーの靴だと、クラークスのワラビーも主にNYのラッパーたちに愛されたヒップホップアイコン的な一足です。
adidas スーパースター
最初に歴史の話はしないと言いましたが、このスニーカーに関してだけは少し解説させてください。
ヒップホップとスニーカーの歴史の始まりには、明確なきっかけがあります。
1986年に“RUN DMC(ランディーエムシー)”がリリースした「MY ADIDAS」という楽曲です。
今では考えられませんが、ヒップホップ黎明期のラッパーのファッションといえば、70年代のディスコブームの流れを引き継いだ「派手なベルボトムスーツ」や「レザージャケットや毛皮」、足もとは「ドレスシューズやブーツ」が定番でした。
それを今のような流れに一気に持っていったのが、アディダスのトラックスーツを着てスーパースターを履いたRUN DMCだったのです。
今では人気ラッパーとコラボしたスニーカーが出るなんてことが当たり前になっていますが、その始まりはアディダスとRun-D.M.C.の間で結ばれたスポンサー契約でした。
そんな歴史を背景にして、今でもアディダスのスーパースターはラッパーが愛用する定番スニーカーとなっています。
PUMA スウェード
ニューヨークで活動する著名なブレイクダンサーやグラフィティライターたちがこぞって愛用したことで、ストリートシーンで人気となった靴がPUMAのスウェードです。
アッパーにスエード素材を使うことで、スニーカーでありながら上品な雰囲気があるこのスニーカー。
ダンサーたちが気に入った、グリップ感の良さ、クッション性や耐久性の高さという品質でも優れた一足です。
NIKE エアジョーダン ダンク エアマックス コルテッツ
始めに紹介したエアフォース1以外にも、NIKEにはヒップホップで定番となっているスニーカーが数多くありますので、この項目でまとめて紹介します。
エアジョーダン
バスケの神様“マイケル・ジョーダン”のシグネチャーシューズ“Air Jordan(エアジョーダン)”シリーズも、ヒップホップにとって欠かせないアイコン的シューズです。
エミネムやドレイク、トラヴィス・スコットなど人気ラッパーとのコラボも盛んに行われるこのスニーカー。
数多くのモデルがあるので好みは分かれますが、ジョーダン4は特に人気で世界中のヒップホップヘッズやラッパーがこぞって履いています。
ダンク
“ダンクシリーズ”も、ダンク派とジョーダン派に分かれるほどヒップホップ定番の人気シリーズです。
デザインもシンプルで、着こなしや好みによってローカットとハイカットを使い分けられる点も人気のポイントです。
エアマックス
UKのラッパー達から絶大な人気のモデルが、“エアマックス”シリーズです。
上下スウェットやテックフリースなどスポーティーなセットアップに、足元はエアマックスなどのスニーカーというスタイル。“UKドリップファッション”と呼ばれるファッションですね。
世界中のドリル曲のMVでよく見るあの格好のことです。↓は日本のラッパー“Taiyoh”の「NIKE DRIP」という曲。
コルテッツ
NIKEだと、他にも西海岸のラッパー達がこぞって履いていた“コルテッツ”もヒップホップアイコン的なスニーカーです。
Vans オールドスクール
最後に紹介するのは、Vans(ヴァンズ)の“オールドスクール”です。
世界中のスケーターたちから愛されるブランド、Vans。ヒップホップ的な繋がりはここまで紹介したブランドほどではありませんが、日本で人気があるので取り上げます。
なぜ日本でここまで人気かと言うと、完全にラッパーの“ZORN”の影響でしょうね。
TシャツにVansで歩き出す
ZORN“Walk This Way”より引用
こんなリリックを残すくらいZORNが愛用するブランドとして広く知られています。ZORNが主宰するレーベル「All My Homies」とVansコラボレートコレクションも物凄い人気ですよね。
“オーセンティック”や“スリッポン”など多くの名作アイテムがありますが、一足選ぶとすると、やはり“オールドスクール”でしょう。
Vansの中でもZORNがもっとも着用しているアイテムです。
まとめ
この記事では、ヒップホップ定番のシューズについて紹介してきました。
いかがだったでしょうか? 好みのアイテムはありましたか?
靴選びの参考にしてもらえると嬉しいです!