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ラッパーが着てる服のブランドを紹介!ヒップホップファッション徹底解説

記事の内容

  • ラッパーがよく着ている服のブランドってどんなの?
  • 定番のブランドからトレンドのブランドまで幅広く紹介
  • ラグジュアリーブランドからカジュアルブランドまで価格帯別に紹介

この記事では、ラッパーがよく着ているファッションブランドについて紹介していきます。

長年愛され続けている定番ブランドと、ここ数年で一気に人気となった新興ブランドがありますので、それらを分けて紹介していきます。

この記事一つで定番から最新トレンドのブランドまで全て網羅できるようにまとめてありますので、興味のあるところからチェックしてみてください。

ラッパーはどんなファッションをしているか

※この章は現在のヒップホップファッションの前提となる知識の解説なので、具体的なブランドやアイテムが早く知りたい人は飛ばしてください。→ブランド紹介

ヒップホップファッション=上下ダボダボ?

ラッパーといえば上下ともダボダボのオーバーサイズの服で、ブランドもカジュアルなストリート系のものばかり着ているなんてイメージはもう過去のものです。

細めのパンツやジャストサイズのトップスも普通に着ますし、モード系のブランドで全身を固めたり、バンドマンと間違えるようなファッションをしているラッパーがいたりと多種多様です。

昔のようにパッと見でラッパーなのか、他ジャンルのミュージシャンなのか見分けがつきにくくなりました。

この流れは近年ヒップホップの音楽性が多様なサブジャンルに分かれていったこととも関係があります。

“ハイパーポップ”のような電子音楽に寄ったサブジャンルが生まれたり、“パンク”や“メタル”などバンドサウンドと融合したものが流行ったりと、ヒップホップが様々な音楽とクロスオーバーしていった流れのなかで、ファッションもそれらに影響を受けて変化していきました。

どんなアイテム、ブランドから選べばいいのか

Central Cee公式インスタグラムより

これまで述べてきたような理由から、服のサイズ感もアイテムのテイストも“これ”というような流行や決まりがないのが現在のヒップホップファッションです。

とは言え、ストリートから生まれた文化であるヒップホップの主流はやはりストリート系のファッションです。

これから具体的なファッションブランドを挙げていきますが、多くはストリート色の強いブランドです。

定番ブランド

ここでは、ラッパーがよく着るブランドのなかでも長年愛されてきた定番ブランドを紹介します。

定番ブランドの中にもラグジュアリーなブランドからカジュアルなブランドまで色々なものがあるので、価格帯別に分けて紹介していこうと思います。

あこがれのブランドがズラリと並ぶ「高価格帯」から5つ、「中価格帯」からは多めに6つ、気軽に取り入れられる「低価格帯」ブランドからは3つ、計14ブランド紹介します。

高価格帯

ここのカテゴリーに入るのは

  • だれもが知る世界的な“ラグジュアリーブランド
  • 高い機能性とデザイン性をもつ“テック系ブランド
  • ラグジュアリーとストリートが融合したスタイルの“ラグジュアリーストリート

以上のようなブランドになります。

AMIRI

世界中の成功したラッパーが身につけるブランド、“AMIRI(アミリ)”。

AMIRIは2014年にLA出身のデザイナー、マイク・アミリが設立した“ラグジュアリーストリート”というカテゴリーに分類されるブランドです。

「ラグジュアリー」+「ストリート」=「ラグジュアリーストリート」。 10年ほど前からファッション界を席巻したこのムーブメントを代表するブランドがAMIRIです。

世界中のラッパーのリリックに頻出するこのブランド。代表アイテムといえば、何といってもデニムです。

Rick Owens

次に紹介するのは、モードストリートの帝王“Rick Owens(リックオウエンス)”です。

ブランドの創業者であるリック・オウエンスが1997年に立ち上げたこのブランドには、世界中のセレブにファンがいますが

  • エイサップ・ロッキー
  • トラヴィス・スコット
  • リル・ウェイン
  • リルウージーヴァート

などなどラッパーからの愛されかたもハンパではありません。

日本だとBADHOPがよく着ていましたね。特に東京ドーム公演ではメンバーの大半が衣装として全身、もしくは一部にRick Owensを身に付いていたことでも話題になりました。

代表アイテムとして特に人気が高いのは、長いドローコードが特徴的な「パンツ類」です。ゆったりとしたシルエットの“サルエルパンツ”や“カーゴパンツ”、“ショートパンツ”なんかも人気です。

STONE ISLAND

次に紹介するのは“STONE ISLAND(ストーンアイランド)”。1982年にイタリアで誕生したブランドです。

カテゴリーとしては高い機能性をほこる“テック系”に分類される、“徹底的な素材”への追求で知られるブランドです。

「Supreme」や「NIKELAB」とのコラボレーションや、ラッパーのドレイクが着たことなどをキッカケに世界的に人気のブランドになりました。

一発で「STONE ISLAND」のアイテムだと分かる、“ロゴパッチ”も特徴です。近年ファッション界全体で流行っているので、街なかでもちらほら見かけるようになりましたね。

日本のラッパーだと元“KANDYTOWN”のメンバーであるIOKEIJUHOLLY Q(上杉柊平)、若手だとテックウェア好きのralphやJUMADIBAなどが着用しています。

C.P. Company

STONE ISLANDを紹介した流れで、“C.P. Company(シーピーカンパニー)”も紹介します。

ブランドの創始者は、STONE ISLANDと一緒のマッシモ・オスティであり、兄弟ブランドとも呼ばれています。

STONE ISLANDと同じく機能的な素材にこだわりを持つこのブランド。“JUMADIBA”や“KID FRESINO”をシーズンビジュアルに起用するなど、ヒップホップアーティストと距離が近いことで知られています。

↑「JUMADIBA - Kick Up feat. ralph」でかぶっているこの特徴的な帽子は、C.P. Companyの“ゴーグル ニットキャップ ”というアイテムです。

もともとはUKのラッパーが好んで着ていたSTONE ISLANDとC.P. Company

そこから今では世界中のラッパーたちがこぞってこの2ブランドを着るようになっています。

Fear of god

2013年にLAで生まれたブランド、“Fear of god(フィアオブゴッド)”。

AMIRIなどと同じく、ラグジュアリーストリートを代表する人気ブランドです。

ブランド創設者の“ジェリーロレンゾ”が、カニエウエストのアルバム「YEEZUS」のツアーグッズ、ジャスティンビーバーのアルバム「PURPOSE」のツアーグッズのデザインを手がけた事で人気が爆発。

その後も“トラヴィス・スコット”や“ビッグ・ショーン”などのラッパーが着用することで世界的な人気ブランドとなりました。

その他

その他として、もちろん数々の世界的なラグジュアリーブランドも、このカテゴリーに入ります。

特にラッパーから人気なのが

  • GUCCI
  • PRADA
  • Louis Vuitton
  • VERSACE

といったあたりのブランドでしょうか。

中価格帯

BlackEyePatch

この価格帯で最初に紹介するのは、“BlackEyePatch(ブラックアイパッチ)”です。

この特徴的なロゴに記憶がある方も多いのではないでしょうか。

さまざまなラッパーとコラボしたりモデルに起用したり、ヒップホップライブを主催したりと、とにかくヒップホップとの距離が近いブランドです。

2014年よりスタートした東京発のブランドで、初期にはロゴステッカーを東京中のストリートに貼りまくったり、デザイナーが未だに不明だったりと謎が多いブランド。

非常に人気があるブランドなので、販売開始後すぐに売り切れてしまうアイテムが多いのが難点です。

WTAPS

1996年に誕生した日本のストリートブランド“WTAPS(ダブルタップス)”。

ミリタリーと都会的なシルエットを融合させたシンプルなデザインと、高い機能性が特徴のブランドです。

ZORNがもっとも着用しているブランドとしてもお馴染みですね。

ブランドの創業者であるデザイナーの西山徹さんは、“NEIGHBORHOOD(ネイバーフッド)”というブランドの立ち上げメンバーのひとりでもあります。

WTAPSのテイストが好きな人には、NEIGHBORHOODもおすすめです。

NEEDLES

セレクトショップ「ネペンテス」の創立者である清水慶三が生んだブランド、NEEDLES(ニードルズ)

ブランドロゴの“蝶の刺繍”がついたトラックパンツがとにかく人気のブランド。

BADHOPが手がけるアパレルブランド“BREATH(ブレス)”とのコラボアイテムは、毎回即完売するほどの人気でした。

海外でもエイサップ・ロッキーが着用したことをきっかけに人気が爆発し、オフセットやリル・ウージー・ヴァートなどのラッパーも着用しています。

LFYT

2003年に神奈川県藤沢市にOPENしたセレクトショップ「Lafayette(ラファイエット)」が手がけるブランド、“LFYT(エルエフワイティー)”。

昔から多くのアーティストたちに衣装提供していることでも知られているブランドです。

サイプレス上野やMACCHO、唾寄、GADOROなど多くのラッパーが着用しているので、見たことがある人も多いのではないでしょうか。

手に取りやすい価格帯なので、スケーターファッションが好きな方にオススメのブランドです。

HUF

LFYTと共にスケーターファッションが好きな方におすすめのブランドが“HUF(ハフ)”です。

HUFは伝説的スケーターのキース・ハフナゲルが2002年にサンフランシスコで創設した、多くのラッパーたちに愛されてきたブランドです。

チーフ・キーフやサイプレス・ヒルなどラッパーとのコラボも多く、日本人のラッパーだとMCバトルで人気のSAMなんかが着用しています。

DUALISM

この価格帯で最後に紹介するブランドが、“DUALISM(デュアリズム)”です。

¥ellow Bucksやeyden、Watsonら数多くのラッパーが着用する日本のブランドです。

ポップでインパクトのあるアイテムが多く、特に太いパンツやセットアップを探している方におすすめしたいブランドです。

DUALISM公式通販サイト

低価格帯

この価格帯で紹介するのは、ラッパーたちに昔から愛されているアメリカのワークウェアブランドです。

ファストファッションブランドとそう変わらない価格帯なので、学生さんでも気軽に取り入れられるベーシックなアイテムが揃っています。

色々と候補になるブランドはあるのですが、ここでは超定番のどこでも買えるブランドを選びました。

PRO CLUB

“B-BOY愛用”と言えば真っ先に思い浮かぶブランド、“PRO CLUB(プロクラブ)”です。

王道中の王道のブランド、ラッパーの中にはステージで無地Tを着るならPRO CLUBという人が多くいます。

キャップなんかの小物からアウターまで豊富なラインナップをそろえているブランドで、近年だとeydenが「ラップスタア誕生2021」のサイファーステージで身につけたベストが話題になりました。

リーズナブルな価格ながら生地も丈夫でへたりにくいので、長く使うことが出来る点もおすすめしたいポイントです。

CARHARTT

CARHARTT(カーハート)”はアメリカのワークウェアブランドですが、B-BOYファッションの定番ブランドでもあります。

80年代〜90年代にアメリカのラッパーが好んで着たことから、全世界的のB-BOYも取り入れるようになりました。

若手からカニエウェストやエイサップロッキーなどの大物まで、現代のラッパーたちも定番アイテムとして愛用しています。

近年価格が高騰している“デトロイトジャケット”など、アウターも名作がそろっているので是非チェックしてみてください。

Dickies

最後に紹介するのも、ど定番のアメリカのワークウェアブランドである“Dickies(ディッキーズ)”です。

昔からB-BOYやスケーターから愛されてきたブランドの代表的アイテムといえば、“874”

とりあえず一人一本は持っておくべきこのパンツは、安いところだと4000円ほどの超コスパアイテムです。

とにかく丈夫な生地とルーズなシルエットが特徴で、カラーバリエーションも豊富です。

他にもペインターパンツやダブルニーなどのパンツ類や、ワークジャケットなどがオススメです。

トレンドのブランド(2024年最新)

この項目で紹介するブランドは、ここ数年で一気にヒップホップファッション界で人気となったトレンドを牽引するブランドたちです。

最新トレンドファッションがしたい人は参考にしてください。

AFB

ここ1、2年で多くのラッパーが着だした注目のブランドが、“AFB(エーエフビー)”です。

AFBは2020年から始まった新興のストリートブランドで、スタッズ使いが特徴的なパンツや、サッカーシャツ、MA-1など、エッジは効いていながらも使いやすいアイテムが揃っているブランドです。

千葉雄喜とKohjiyaがAFBの同じシャツの色違いを着ていたことでも話題になりました。

急速に人気を上げているブランドなので、ぜひチェックしてみて下さい。

Thug Club

次に紹介するブランドは、“Thug Club(サグクラブ)”です。

Thug Clubは現在、世界中で話題を集めている韓国発の新鋭ストリートブランドで、日本には2023年に上陸したばかりです。

エイサップ・ロッキーやセントラルシーなどの大物ラッパーが着用したり、GENTLE MONSTER、NIKEやFILAといったブランドとコラボした商品が即完売してプレ値が付いたりと、韓国のストリートブランドの中でも最も勢いがあるブランドです。

Thug Clubの数あるアイテムの中でも、特に人気なのがデニムを使ったアイテムです。

日本の若手人気ラッパー“Kohjiya”がSNSなどのアイコンに使っている写真で着ているジャケットが、Thug Clubの「トライバル デニムジャケット」です。

A Good Bad Influence

2021年にスタートした東京発のブランド、“A Good Bad Influence(アグッドバッドインフルエンス)”。

Good(良くも)Bad(悪くも)影響(influence)された人物やモノをコンセプトに、デザイナーが影響を受けたアーティストなどをグランジ要素とミックスさせたデザインが特徴のブランドです。

Kvi BabaやCHICO CARLITO、LANAら多くのラッパーが着用。また、同ブランドのサングラスをKEIJUやG-k.i.d、Kvi babaがかけた事で話題になりました。

価格も比較的お手ごろな物が多いので、ぜひチェックしてみて下さい。

新たな定番スタイル・UKドリップファッション

最後に別枠としてここ数年流行っている新たなスタイル、「UKドリップファッション」について解説します。

名前を聞いてピンとこなくても、見れば「あーアレのことね」となると思います。↓こういうファッションのことです。MVなどでよく見ますよね。

特徴としては

  • 上下トラックスーツやスウェットのセットアップ
  • シューズはエアマックスやエアフォース1などのスニーカー

それにバラクラバ(目出し帽)を被ることが多いんですが、さすがに普段ファッションとしてする時は被らないですね。

主にdrillスタイルを好むラッパーがすることが多いファッションです。

大物ラッパーだと、“セントラルシー”なんかがよくしてますね。

上下セットアップの服のなかでも、特に“NIKEのテックフリース”が定番となっていて、日本のラッパーだと“eyden”や“ralph”あたりがよく着ていますね。

ただこのファッションは、日本人がそのままやると“ただの“ダル着”に見えてしまうというリスクがあります。

eydenなんかはその点、小物づかいが上手でこなれた感じがしますね。

本人の体型や雰囲気などでも左右されるんで、ちょっと注意が必要かもしれません。

まとめ

この記事では、ラッパーがよく着ているファッションブランドについて紹介してきました。

好みのブランドは見つかったでしょうか?

他にもヒップホップファッションに関する記事をたくさん書いているので、そちらも見てもらえると嬉しいです。

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