- ラッパーがよく着ているファッションブランドが知りたい
- 定番のブランドだけでなくトレンドのブランドも気になる
- ラグジュアリーブランドから手に取りやすい価格のブランドまで幅広く知りたい
ラッパーの魅力は楽曲の良さやパフォーマンス力の高さだけではなく、個性的でカッコいいファッションにもありますよね。
この記事ではそんなラッパーがよく着ているファッションブランドについて紹介していきます。
「ブランドの紹介」をメインにしていますので、「ファッションのコーディネイト」について知りたい方は別記事をご覧ください。
【2025年】日本の人気ラッパーから学ぶヒップホップファッションコーデ
また、ひと口にブランドといってもラグジュアリーブランドから数千円でも買えるブランドまで幅広いので、価格帯別に分けて紹介していきます。
- 高価格帯から6ブランド
- 中価格帯から8ブランド
- 低価格帯から3ブランド
以上の計17ブランドを選出しました。2025年の現在、ラッパーが本当によく着用しているブランドを厳選したので、気になるものからチェックしてみてください。
目次
高価格帯のブランド

ここのカテゴリーに入るのは
- だれもが知る世界的な“ラグジュアリーブランド”
- 高い機能性とデザイン性を合わせもつ“テック系ブランド”
- ラグジュアリーとストリートが融合したスタイルの“ラグジュアリーストリート”
以上のようなブランドになります。
BALENCIAGA

はじめに紹介するのは、世界的人気ブランドの“BALENCIAGA(バレンシアガ)”です。
100年を超える伝統をもつラグジュアリーブランド「BALENCIAGA」に大変革が起きたのが2015年のこと。
クリエイティブディレクターに就任したデムナ・ヴァザリアがブランドにストリートの要素を持ちこんだことで、BALENCIAGAは若い世代に支持されるブランドに一変しました。
(↑トップス、パンツ、スニーカーとBALENCIAGAでコーデした¥ellow Bucks)
「ラグジュアリー」+「ストリート」=「ラグジュアリーストリート」。 10年ほど前からファッション界を席巻したこのムーブメントを代表するブランドがBALENCIAGAです。
世界中のラッパーがこぞって着用するこのブランドの代表アイテムといえば、特徴的なデザインが目をひく“スニーカー”です。

この「厚底スニーカーブーム」を引き起こした「トリプルS」や、↓でLEXが履いている「10XL」など個性あふれる人気モデルの数々。
もちろんウェア類も人気で、その特徴は何といっても大胆なまでのオーバーサイズのシルエットです。
(↑フーディー、デニムパンツ、スニーカー全身BALENCIAGAコーデのLEX)
ラグジュアリーストリートブランドの中にはここ数年で人気に陰りを見せているところもありますが、いまだに世界中のラッパーから絶大な支持を得ているブランドが、BALENCIAGAです。
(↑全身BALENCIAGAを着用したリル・ウェインと2チェインズ)

Rick Owens

次に紹介するのは、モードストリートの帝王“Rick Owens(リックオウエンス)”です。
ブランドの創業者であるリック・オウエンスが1997年に立ち上げたこのブランドには世界中のセレブにファンがいますが
- エイサップ・ロッキー
- トラヴィス・スコット
- リル・ウェイン
- リルウージーヴァート
などなどラッパーからの愛されかたもハンパではありません。
日本だとBADHOPのメンバーが本当によく着ていましたね。とくに「東京ドーム公演」など重要なイベントでは、必ずメンバー全員が何かしかのRick Owensのアイテムを身につけていました。
ラッパーがよく着用しているRick Owensのアイテムといえば、まずは長いドローコードが特徴的な「パンツ類」。

また、スニーカーやブーツなどの「シューズ類」もラッパーがよく履いている超人気アイテムです。
「GEO BASKET」や「RAMONES」などの名作シューズの数々。
すぐにRick Owensのものだとわかる特徴的なデザインは唯一無二のものです。

また、セカンドラインの“Rick Owens DRKSHDW(リック・オウエンス・ダークシャドウ)”も人気で、メインラインよりもカジュアルなデザインで価格も抑えめです。
セカンドライン=広く知ってもらうために、メインブランドより低価格帯で販売されるブランドのこと。“Fear of god(フィアオブゴッド)”のセカンドラインの“ Essentials (エッセンシャルズ)”などが有名です。

AMIRI

世界中の成功したラッパーが身につけるブランド、“AMIRI(アミリ)”。
AMIRIは2014年にLA出身のデザイナー“マイク・アミリ”が設立した、「ラグジュアリーストリート」のカテゴリーに分類されるブランドです。

(↑「AMIRI TOKYO」店内でAMIRIのアイテムを身につけたBADHOPの面々)
世界中のラッパーのリリックに頻出するこのブランド。
近年のヒット作で非常に多くのラッパーが着用しているのが、「MA-1スニーカー」。

そしてAMIRIの代表アイテムといえば、何といってもデニムです。
平均20万円もするAMIRIのデニムですが、それに見合うカッコよさと履き心地のよさでリピートする人が続出しています。

Chrome Hearts

メンズの世界的シルバージュエリーブランド、“Chrome Hearts(クロムハーツ)”。
直営店でも品薄で手に入れることが難しいほど、近年また人気が急上昇しています。
そんなChrome Heartsはアパレルも展開していて、シルバージュエリーとともに世界中のラッパーが着用しています。
日本のラッパーだと、ZORNが愛用していることで有名ですね。
クロスパッチが付いたデニムパンツを履いているラッパーも、本当によく見かけるようになりました。
数十万円するこのデニムパンツ。百万円を超える物もザラにあります(↑JP THE WAVYのは確実に超えていますね)
他にアパレルだと、Chrome Heartsのキャップを被っているラッパーもよく見かけると思います。
定価でも10万近くするこのキャップを、人気ラッパーたちは何個も所持して使い分けていますね。


STONE ISLAND

次に紹介するのは“STONE ISLAND(ストーンアイランド)”。1982年にイタリアで誕生したブランドです。
カテゴリーとしては高い機能性をほこる“テック系”に分類される、“徹底的な素材”への追求で知られるブランドです。
(↑STONE ISLANDのビーニーとダウンベストを着用しているYo-Sea)
「Supreme」とのコラボレーションや、ラッパーのドレイクが着たことなどをキッカケに世界的人気のブランドになりました。
一発で「STONE ISLAND」のアイテムだと分かる、“ロゴパッチ”も特徴です。近年ファッション界全体で流行っているので、街なかでもちらほら見かけるようになりましたね。
日本のラッパーだと元“KANDYTOWN”のメンバーであるIOやKEIJU、HOLLY Q(上杉柊平)、若手だとテックウェア好きのralphやJUMADIBAなどがよく着用していますね。


C.P. Company

STONE ISLANDを紹介した流れで、“C.P. Company(シーピーカンパニー)”も紹介します。
ブランドの創始者は、STONE ISLANDと一緒のマッシモ・オスティであり、兄弟ブランドとも呼ばれています。
STONE ISLANDと同じく機能的な素材にこだわりを持つこのブランド。“JUMADIBA”や“KID FRESINO”をシーズンビジュアルに起用するなど、ヒップホップアーティストと距離が近いことで知られています。
↑「JUMADIBA - Kick Up feat. ralph」でかぶっているこの特徴的な帽子は、C.P. Companyの“ゴーグル ニットキャップ ”というアイテムです。

もともとはUKのラッパーが好んで着ていたSTONE ISLANDとC.P. Company。
そこから今では世界中のラッパーたちがこぞってこの2ブランドを着るようになっています。

その他

その他として、もちろん数々の世界的なラグジュアリーブランドも、このカテゴリーに入ります。
特にラッパーから人気なのが
- GUCCI
- PRADA
- Louis Vuitton
- VERSACE
といったあたりのブランドでしょうか。
中価格帯のブランド

ここのカテゴリーで取り上げるのは
- 海外でも定番となった日本のブランド
- 新鋭の海外ストリートブランド
- 新たな定番となった日本のブランド
以上のようなブランドです。
NEEDLES

このカテゴリーで初めに紹介するのは、日本が世界に誇るブランド“NEEDLES(ニードルズ)”です。
NEEDLESといえば、蝶のブランドロゴが入ったトラックパンツ。

2018年にエイサップ・ロッキーが着用したことをきっかけに海外でも人気が爆発し、オフセットやリル・ウージー・ヴァートなど多くのラッパーが着用するようになりました。

トラックジャケットと合わせてセットアップで着るラッパーも多いこのアイテム。最大の魅力は、なめらかで上質なジャージ素材にあります。
BADHOPが手がけるブランド“BREATH(ブレス)”とのコラボコレクションも、毎回即完の人気ぶりです。
KAPITAL

国内外のラッパーから愛される岡山県発のブランド、“KAPITAL(キャピタル)”。
1995年にデニムブランドとして立ち上げて以降、伝統的な製法と新しい感覚を合わせたデザインで人気のブランドとなりました。

唾奇が着ているような“ボーン柄”や“バンダナ柄”、“スマイリーフェイス”など多くのアイコニックなデザインが有名です。
T-Pablowがよく着ているこのジャージのセットアップも、KAPITALの定番アイテム。

YZERRが着ているこのベストもKAPITALのアイテムですね。
海外でもガンナやエイサップ・ロッキー、トラヴィス・スコットなど多くのラッパーが着用。
海外でもカルト的人気をもつ日本を代表するブランドとなりました。

A BATHING APE

言わずと知れた日本を代表するストリートブランド、“A BATHING APE(ア ベイシング エイプ)”。
90年代より不動のストリートアイコンとして君臨し、国内外のラッパーから絶大な支持を受けてきました。
ブランド創設者のNIGOとファレル・ウィリアムスとの出会いによって、2000年代からアメリカのヒップホップシーンも席巻。
ニューヨークで開かれたブランド30周年記念イベントには、リル・ベイビーをはじめとした多くのセレブが集結し、あらためてAPEというブランドの存在の大きさを示しました。

THUG CLUB

次に紹介するのは、韓国の新鋭ストリートブランド“Thug Club(サグクラブ)”です。
現在世界でもっとも勢いのあるストリートブランドのひとつであり、ダベイビーやセントラルシーなどの大物ラッパーも着用しています。
日本には2023年に上陸したばかりですが、デニムアイテムを中心にすでに多くのラッパーが着用しています。

そのダークで個性的なデザインは唯一無二のもの。
これからさらにヒップホップシーンで広がっていくこと間違いなしの、最注目のブランドです。

AFB

新たにラッパーが着る定番ブランドとなったのが、“AFB(エーエフビー)”です。
ここ2、3年でAFBを着ている日本のラッパーを本当によく見るようになりました。
AFBは2020年から始まった日本のストリートブランドで、エッジは効いていながらも使いやすいアイテムがそろっているブランドです。
AFBを着ているラッパーといえば、千葉雄喜。このシャツは散りばめられたスパンコールが反射して光るという、AFBらしいギミックが効いたアイテムです。

Only Uはブランド定番のスタッズ(金属のびょう)を使ったパンツとパーカーを着用し、KohjiyaもAFBのシャツを着ています。
2人の左胸についているのが、星をモチーフにしたAFBのトレードマークです。

RedEyeが被っているのがAFBのビーニーです。このブランドのビーニーを被っているラッパーも本当によく見かけます。
急速に人気を上げているブランドなので、ぜひチェックしてみて下さい。

A GOOD BAD INFLUENCE

2021年にスタートした東京発のブランド、“A Good Bad Influence(アグッドバッドインフルエンス)”。
ブランドを立ち上げたのは、ラッパーのSALUのスタイリングもつとめるデザイナーの工藤亮一。
Kvi BabaやCHICO CARLITO、HideyoshiにLANAら、多くのラッパーが着用しています。
グランジ要素を落とし込んだデザインが特徴的で、ロンTやニットなどのトップスが特に人気のブランドです。
KEIJUがかけているこのブランドのサングラスも、本当に多くのラッパーがかけた人気アイテムです。
「安くカッコいい物を提供したい」というブランドの理念のとおり、比較的手にとりやすい価格なのも魅力的です。

SUPPLIER

2020年に誕生した日本のストリートブランド、“SUPPLIER(サプライヤー)”。
ファッション界に新風を巻き起こしている株式会社Plus Eighty Oneが運営するブランドです。
ヒップホップファッションの新たな定番としての地位を確立し、老若男女問わず非常に多くのラッパーやヒップホップヘッズが着用しています。
このブランドが急拡大できた要因は、トレンドを抑えたアイテムを手に取りやすい価格でリリースしている点。
パーカーやデニムなどの定番アイテムだけでなく、セットアップやビーニーなどラインナップも豊富です。
ステージ衣装でこのブランドを着用しているラッパーもよく見かけますね。
トレンドのファッションを手軽に楽しめるブランドとしても、若い方にオススメしたいですね。

LFYT

神奈川県藤沢市から始まった人気セレクトショップ「Lafayette(ラファイエット)」が手がけるブランド、“LFYT(エルエフワイティー)”。
昔から多くのアーティストたちに衣装提供していることでも知られているブランドです。
サイプレス上野やMACCHO、唾寄、GADOROなど多くのラッパーが着用しているので、見たことがある人も多いのではないでしょうか。
スケーターファッション寄りのストリートブランドですね。

さまざまな種類を出しているベストもLFYTの人気アイテム。
中価格帯で紹介した8ブランドのなかでも最も手にとりやすい価格のブランドなので、ぜひチェックしてみてください。

低価格帯のブランド

この価格帯で紹介するのは、ラッパーたちに昔から愛されているアメリカのワークウェアブランドです。
時代やトレンドに関係なく何十年も変わらず着つづけられている、定番中の定番ブランドばかりです。
年に数千万、数億円かせいでいるスーパースターも、ラグジュアリーブランドと一緒に今もこういったブランドの服を着つづけています。
PRO CLUB

“ラッパーが着るブランド”といえば、“PRO CLUB(プロクラブ)”です。
王道中の王道、ラッパーの制服のようなブランドです。
まずはなんといっても、無地のTシャツ。私服でもステージでも「無地TはPRO CLUBしか着ない」と決めてるラッパーも多いです。

50セントやエミネム、Jay-ZのようなUSの超ビッグネームから、ralphやeydenなど日本の若手ラッパーもみんなPRO CLUBの無地Tを着ています。
黄ばむ前に定期的に買い足して、常にキレイな物を着るのがラッパーのこだわりです。
小物からアウターまで全てのカテゴリーのアイテムがそろっていますし、作りもしっかりとして丈夫です。


これからヒップホップファッションに挑戦したい方は、このブランドの無地Tをそろえるところから始めましょう(白以外もラッパーは着ています)
CARHARTT

“CARHARTT(カーハート)”もヒップホップファッションの定番ブランドです。
80年代からラッパーが着始め、90年代に2PACがその人気を決定づけました。
なかでも人気なのがジャケット類。
厚みがありオーバーサイズであるカーハートのジャケットは、どんな体格の人が着ても重厚感が生まれるとして、ラッパーに好まれました。

もちろんエイサップ・ロッキーやカニエなど現代のラッパーも変わらず着ています。
エイサップ・ロッキーが着ているのが「アクティブジャケット」、カニエが着ているのが「デトロイトジャケット」ですね。
どちらもブランドを代表する人気アイテムです。

カーハートのビーニーを被るラッパーもよく見ますね。ブランドロゴがいいアクセントになっています。
カーハートのジャケットは近年かなり高騰しているので、ビーニーから取り入れてみるのもいいと思います。

Dickies

最後に紹介するのも、ど定番のアメリカのワークウェアブランドである“Dickies(ディッキーズ)”です。
昔からB-BOYやスケーターから愛されてきたブランドの代表的アイテムといえば、“874”。
正式名称は「874 WORK PANT」
スヌープ・ドッグが流行らせヒップホップアイコン的なアイテムとなった874。
誕生50周年を記念して、日本のラッパーがそろって曲を作ったこともありましたね。

とりあえず一人一本は持っておくべきこのパンツは、安いところだと4000円ほどの超コスパアイテムです。
とにかく丈夫な生地とルーズなシルエットが特徴で、カラーバリエーションも豊富です。

まとめ
この記事では、ラッパーがよく着ているファッションブランドについて紹介してきました。
好みのブランドは見つかったでしょうか?
他にもヒップホップファッションに関する記事をたくさん書いているので、そちらも見てもらえると嬉しいです。