「ラップスタア2024」で大きなインパクトを残し、急速に注目度を上げているプロデューサー/アーティストの“D3adStock(デッドストック)”。
夜猫族の“Tade dust”や“Bonbero”の楽曲プロデュースで広く知られるようになり、現在は「ラップスタア2024」で共に上位8名まで残った“sheidA(シェイダ)”らとのクルーでの活動でも注目されています。
サウンドプロデュースの面でもプレイヤーとしても豊かな才能を持つ新星として、今後のヒップホップシーンで大きな活躍が期待されるD3adStock。
この記事では、そんなD3adStockについて紹介していきます。
「ラップスタア2024」でD3adStockに興味を持った人は、番組で触れられていない“これまでのキャリア”や“楽曲”について、ぜひチェックしてみて下さい
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D3adStockとは
プロフィール
アーティスト名 | D3adStock(デッドストック) |
年齢 | 24歳(2000年生まれ) |
出身地 | 東京都国分寺市 |
本名 | 非公表 |
所属レーベル | - |
D3adStock(デッドストック)は東京都国分寺市で生まれ育った、現在24歳のプロデューサー/アーティストです。
両親と兄2人の5人家族で、D3adStock以外の家族4人はみな医療従事者だそうです。
名前のD3adStockは、ファッションの世界でよく使われる用語“deadstock(デッドストック)=売れ残ったり倉庫に保管されたままだった新古品”のスペルを変えて付けたものです。
音楽遍歴
3歳〜10歳 | プロヴァイオリニストだった母親の姉(叔母)からヴァイオリンを習う |
15歳 (中学3年) | ギター教室に通う(好きで聞いていたジャズやブルースからの影響) |
17歳 | EDMを中心にDTMで作曲を始める |
2020〜 | 本格的にビートメイカーとしての活動を開始 |
D3adStockは幼少期から様々なジャンルの音楽に触れてきました。
その中で豊かな音楽的感性を養い、それが現在の活動に活きています。
プロデューサー/ビートメイカーとしての活動
優れたプロデューサー/ビートメイカーとして知られるD3adStock。
「Wake The dead(死者を目覚めさせる)〜子供の笑い声」という印象的なプロデューサータグを使っています。
プロデューサータグ=(曲の頭に入れる)自分が作った曲であることを示す決まった音声のこと。
↑の曲だと、0:10〜入っているのがD3adStockのプロデューサータグです。
D3adStockがビートメイクを始めたのは17歳の時。DTMでEDMなどのダンスミュージックを中心に作りはじめましたが、この頃はあくまで遊びの延長としてでした。
DTM(デスクトップミュージック)=パソコンを使った音楽制作のこと。
本格的にビートメイクを始めたのは2020年の春。ネットで知り合った和歌山のプロデューサー“NOVA(ノヴァ)”に会いに行ったことがキッカケになりました。
NOVAは同じく和歌山のラッパー“炒炒(チャオチャオ)”などのプロデュースで知られるプロデューサーです。
コロナ禍で大学がオンライン授業になったタイミングでもあり、暇になったD3adStockは本格的にヒップホップを中心としたビートメイクを始めます。
ヒップホップは前から凄く好きで聞いていたとの事。
2021年には、日本を代表するビートメイカーの“KM(ケーエム)”が創案したオンラインビートメイクコンテスト 「Roland presents KM BEAT CYPHER 2021 supported by OTAIRECORD」に参加。
応募者281名の中から決勝に進む16名に選ばれ、決勝では惜しくも2位に(↓応募したビート)
「ラップスタア2024」のCAMPステージで、SEEDAとKMが激励に来たあとに「KMさんマジか、ここで会うとは」と言ったのは、こういった背景から出た発言でした。
その後、国内アーティストだけではなく、国外のアーティストやプロデューサーも含め、数多くの制作を経て現在にいたります。
夜猫族との関係
D3adStockの活動に深く関わるヒップホップコレクティブ“夜猫族(ヨルネコゾク)”。
きっかけは夜猫族のメンバーの中ではじめに仲良くなった、プロデューサーの“TAXON(タクソン)”でした。
TAXONはのちに音楽制作スタジオ「NABB Studio」を一緒に作ったメンバーです。
そしてTAXONの紹介で出会ったのが、夜猫族のラッパー“Tade Dust(テイダスト)”です。
日本語ラップをあまり聞いてこなかったD3adStockは、Tade Dustの事を「名前は聞いたことあるわ」くらいの認識だったそうです。
Tade Dustと「なんか一緒に作ろうよ」となった際に、Tade Dustが「仲良い奴がいるから、そいつも連れてくるわ」と言って連れてきたのが、ラッパーの“Bonbero(ボンベロ)”でした。
そういった経緯で出会った3人で初めて作った楽曲が、“Life Goes On ft.Bonbero - Tade Dust”です。
2022年10月に発表されたこの曲が、短期間で100万回再生を超えるスマッシュヒット。
D3adStockはこの曲を「人生が変わった曲」と振り返っています。
その後、Tade Dustとは“盟友”のような関係になり、数多くの楽曲のプロデュースに携わることになりました。
2023年には、夜猫族のプロデューサーTAXONと共に音楽制作スタジオ「NABB Studio」を中野に設立。
夜猫族のメンバーや、自身が所属するクルー“The Game Changers”のメンバー、ラッパーの“Spada”や世界的に活躍する韓国のラッパー“BLASÉ”など、設立当初から数多くのアーティストがこのスタジオを利用しています。
D3adStockも他の仕事がない日は、ほぼ毎日このスタジオにいるそうです。
所属クルー「The Game Changers」について
D3adStockは2023年に結成された4人組のアーティスト集団、“The Game Changers(ザ ゲームチェンジャーズ)”のメンバーでもあります。
- D3adStock(プロデューサー/アーティスト)
- Kiyoki(アーティスト)
- sheidA(アーティスト)
- tovgo(CGアーティスト/グラフィックデザイナー)
各々が異なる才能を持つアーティスト集団であり、まだThe Game Changers名義で公式にリリースされた作品はありませんが(2024年6月時点)、各々の作品のプロデュースに関わるなどという活動をしています。
D3adStockがプロデュースだけでなく自分でもラップを始めたのは、メンバーのKiyokiの勧めからでした。
人気曲・おすすめ曲
Rainy Day
「ラップスタア2024」CAMP STAGEで制作した曲を1st singleとしてリリース。
24時間以内に作ったとは思えない完成度で視聴者や審査員を驚かせた本曲は、「ラップスタア」史上“屈指の名曲”としてあげる人も多いです。
プレイヤーD3adStockの代表曲的1曲になったのではないでしょうか。
CAMPで戦ったTOKYO世界の“Sunny Day”と同じタイミングでのリリースも粋な演出でしたね。
合わせて読みたい→TOKYO世界とは?プロフィールや経歴、人気曲やおすすめ曲まで紹介!
ASIAN PIRATES(RAU DEF, SKOLOR) "NO REST" ft. Tade Dust & Bonbero (Prod. D3adStock)
ラッパー“RAU DEF”と韓国のラッパー/映像作家の“SKLR”によるユニット「ASIAN PIRATES」と、客演で参加したTade Dust、Bonberoによる楽曲。
D3adStockが作ったギターフレーズが印象的なdrillビートに、SKLRの心地良いフック、新旧ラップ巧者のRAU DEFとTade Dust、Bonberoの見事なヴァース。
全てがキレッキレの疾走感あふれる1曲です。
ラップスタアCAMPの楽曲“Rainy day”で、RAU DEFをリスペクトしてサンプリングしているのをSEEDAが指摘していましたね(↓のMVを見ればわかります)
Tade Dust - Attack On (prod. D3adStock)
盟友“Tade Dust”をプロデュースした楽曲。
種類の違うハイハット使いが作る独特なグルーヴが印象的な、D3adStockのcoolなdrillビート。
Tade Dustのフロウと抜群の相性ですね。
HAKU,D3adStock - “COCKPIT”
中毒性のある独特の声を持つラッパー“HAKU”とのコラボ曲。
D3adStockのカラフルな上ネタと対照的な重いドラムによるビートに、2人の多様なフロウが楽しい1曲。
まだD3adStockがラップをし始めた初期の楽曲ですが、すでにラップのスキルもリリックもこなれた感じですね。
Louis Vision, D3adStock, Ayano Nakano - Usotsuki
D3adStockとモデル/シンガー/ダンサーのAyano Nakanoを、正体不明の覆面音楽プロデューサー・Louis Visionがプロデュースした楽曲。
ダンスビートの上で歌うD3adStockが聴ける、ドライブにぴったりな1曲ですね。
KOSÉ 8ROCKS / On The Stage
クライアントワークもこなすD3adStockが、日本発のプロダンスリーグであるDリーグ所属のチーム“KOSÉ 8ROCKS”から依頼されて制作した楽曲。
日本の伝統的な笛の音が印象的なdrillビートの上で、SpadaとTade Dustがスピットしています。
個人的にはSpadaの映える声質とビートの相性が好みです。
他にも「POP YOURS」のプロモーションで使われる映像の楽曲制作などの仕事もしています。
まとめ
この記事では、期待の新星プロデューサー/アーティストのD3adStockについて紹介しました。
プロデュースを手がけてるSEEDAのアルバムも楽しみですし、プレイヤーとしての楽曲もどんどん聴きたいですね。
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