2024年を「KJ SEASON」にするという宣言通り大ブレイクを果たした、ラッパーの“Kohjiya(コージヤ)”。
早くも人気ラッパーの仲間入りを果たした彼は、若干22歳ながら約10年ものキャリアをもつ実力派のラッパーです。
今後長きにわたって日本のヒップホップシーンを牽引していく存在になるであろうKohjiya。
この記事ではそんなKohjiyaの知られざるキャリアの初期から解説していきますので、この機会にぜひチェックしてみて下さい!
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プロフィール
アーティスト名 | Kohjiya(コージヤ) |
本名 | 非公表 |
出身 | 長崎県長崎市麹屋町 |
年齢(生年月日) | 22歳(2002年7月15日生まれ) |
所属レーベル | Island State Music |
Kohjiyaとは
Kohjiyaは2002年生まれの現在22歳、長崎県出身のラッパーです。
“Kohjiya”と書いて“コージヤ”と読み、ヘッズからは略して“KJ(ケージェイ)”の愛称でも呼ばれています。
高校卒業まで長崎県長崎市で暮らし、現在は拠点を東京に移し活動しています。
ソロラッパーとして高い人気をほこる彼ですが、地元長崎の幼なじみ3人で組んだラップ・クルー“MADz’s”(マッドジーズ)のメンバーでもあります。
INTERVIEW📝@barks_news 様にインタビューしていただきました。
— MADz's (@madzs_info) August 18, 2023
詳細は↓のリンクからご覧下さい🧡https://t.co/V2CiZemh3r
これまでに¥ellow BucksやKEIJU、IOら人気ラッパーとの共演で注目を集め、2024年2月には待望のアルバム「KJ SEASON」をリリース。
このアルバムタイトルは「KJ SEASON=2024年をKohjiya(=KJ)の年にする」という決意をこめて付けられました。
その宣言どおり2024年大ブレイクを果たし、シーンの中心を担うラッパーの仲間入りを果たしました。
名前の由来
Kohjiya(コージヤ)というアーティスト名は、出身地である長崎県長崎市麹屋町(こうじやまち)から名づけました。
長崎駅からほど近く、江戸時代に味噌や醤油を作るさいに使用する麹(こうじ)職人が多く集まってきたことにより名づけられた歴史のある町です。
Kohjiyaの経歴
早熟な子供時代
Kohjiyaは小学生の頃から主にUSのヒップホップを聴き始め、12歳からラップとトラックメイクを始めるという早熟な少年でした。
Fla$hBackS(JJJ、 KID FRESINO、 Febb)の音楽性や、「メンバー全員がラップもトラックメイクも両方出来る」というスタイルに憧れていました。
その頃から現在も所属しているヒップホップクルー「MADz’s」を共に組んでいる、幼なじみの“SHIÓLA”と“AURAL”と共に活動を開始しました。
中1の頃には、YouTubeやSoundCloudに曲を発表したり、CD-Rを作って地元のクラブで売るなど早くから活動は本格化。
500円で売ったら、150枚ほど売れたそうです。
メンバー全員がサンプラーの「ROLAND SP-404」を所有し、ビートから制作した曲をクラブのデイイベントで披露するという中学時代を過ごしました。
のちに楽曲“Family & Loyalty ”で共演することになるKEIJU(当時はYOUNG JUJU)とは、ゲストで来た彼にCDを渡すなど、当時から接点がありました。
注目されたきっかけとレーベル加入
高校1年生だった2019年に、tofubeats(トーフビーツ)がパーソナリティを務める資生堂のウェブ企画「花椿アワー」にて、MADz’sの楽曲“Boasting”がプレイリストに入り話題になります。
その後2020年に、“Shurkn Pap”や“MALIYA”が所属するレーベル〈Island State Music〉に加入から、ソロとして本格的な活動をスタートさせました。
ソロとしてのキャリア・作品
人気ラッパーとの共演
2020年5月、ソロデビューシングル“17!!”をリリースします。
Kohjiyaが初めてヒップホップヘッズから大きな注目を浴びたのは、2021年。
¥ellow Bucksとのコラボ曲、 “Rob Feat. ¥ellow Bucks”のリリースです。
2021年には「高校生」としての最後の作品である、 EP「Dividual Tape」リリース。
客演で参加しているYungFLX(ヤングフレックス)は、長崎時代にKohjiyaがスタジオに誘ったことをキッカケに音楽活動を始めた、今でも繋がりの深い“盟友”です。
2023年、ソングライターとしてKEIJUのEP「Speed Tape」に参加。
2023年11月、IOのALBUM 「four」収録曲“Racin’”に客演参加。
これら¥ellow BucksやKEIJU、IOら人気ラッパーとの共演のなかで実力を示し、シーンのプロップスを集めることで期待の若手として台頭していきました。
ブレイクが期待される「2024年」
2024年2月にMini Album「KJ SEASON」を発表。
「KJ SEASON」というタイトルには「2024年をKohjiya(=KJ)の年にする」という決意が込められています。
客演にlj(MaisonDe)、Only U、YungFLXといった同世代のアーティストが参加したこのアルバムで、これまで培ってきた高い実力をいかんなく発揮しました。
グラフィックデザイナーでもあるKohjiya自身が、キービジュアルとカバーアートワークも手がけています。
同月、人気YOUTUBEチャンネル「03- Performance」からアルバム内のリード曲“Kick Back”のパフォーマンス動画が公開。
あわせて読みたい→【徹底解説】03- Performanceとはどんなチャンネル?読み方は?
その後、数々の人気ラッパーとのコラボ曲をリリース。
人気オーディション番組「ラップスタア2024」では、5785名の応募者の中から勝ち進み、みごと優勝。
あわせて読みたい→ラップスタア2024とは?出場者・審査員にここまでの通過者・結果までを徹底解説
これからのシーンを引っ張っていく中心人物として、2024年以降ますますの活躍が期待されています。
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ラップスタイル・歌詞の特徴
ラップスタイル
Kohjiyaはそのクリーミーな高音ボイスから繰り出されるメロディアスなフロウが心地の良いラッパーです。
時期を経るごとにどんどん進化してきたスキルフルなラップは、ビートに対してくずし気味に乗せるスタイルも特徴的。
時より見せるオフビート使いにも、抜群のセンスが光るラッパーです。
また、オートチューン使いも非常に上手く、いい感じにかかるような声の出し方を体得しています。
歌詞の特徴
歌詞にはみんなが使ってないような言葉を入れることを意識しているというKohjiya。
皆が共感できるトピックも、普通のラッパーとは違うユニークな言い回しをするのが特徴的です。
「止まらねえ」とか「増やす口座の0」みたいなありきたりな言葉は意識的に避けています。
「リッチになっていく」=「徐々に上げる会計」、「決められたレール」=「用意された輪」、と言いかえたりすることで、同じようなテーマで書いても彼の歌詞には独自のオリジナリティーがあります。
また、歌詞の世界観や言葉のオリジナリティーに注目が集まりがちですが、実はさりげなく入れる巧みなライミングも見逃せない魅力です。
ファッションについて
Kohjiyaはそのスタイリッシュなファッションにも注目が集まるラッパーです。
トレードマークのブレイズヘアと雰囲気のある顔立ちもあいまって、どんなスタイルの服も着こなしてしまいます。
ここからは具体的に着用しているブランドとアイテムを紹介していきます。
Thug Club
最初に紹介するブランドは“Thug Club(サグクラブ)”です。
Thug Clubは韓国発の新鋭ストリートブランドで、エイサップ・ロッキーやセントラルシーなど多くの人気ラッパーが着用しているブランドです。
インスタのアイコンにもしているこの写真で着用しているジャケットが、Thug Clubの「トライバルデニムジャケット」です。
WHO WANT IT
デニムをよく履いているKohjiyaが愛用しているブランドが、“WHO WANT IT(フーウォントイット)”です。
WHO WANT ITは古着のデニムを再構築して新たなデニムを作りだすリメイクデニムを販売しているブランドで、多くのラッパーが着用していることでもお馴染みです。
「POP YOURS2024」で着用していたこのデニムパンツが、WHO WANT ITのアイテム(5枚目の写真で全体像が確認できます)。
「ラップスタア2024」のCAMPステージでも同じアイテムを着用していましたね。
また、Only U - With Friends (feat. Kohjiya)のMVで着用しているデニムもWHO WANT ITの物です。↓
AFB
次に紹介するブランドは、“AFB(エーエフビー)”です。
AFBは2020年より東京を拠点にスタートしたブランドで、着用するラッパーが急激に増えてきている今注目のブランドです。
先ほどWHO WANT ITのデニムのところで紹介した「POP YOURS2024」で着用しているシャツが、AFBのアイテムです。
ちなみにスパンコールを埋め込んだこの印象的なシャツは、千葉雄喜がMVで色ちがいの物を着用しています。
また、こちらもすでに触れたOnly U - With Friends (feat. Kohjiya)のMVで着ているシャツもAFBのアイテムです。
“BIM - DNA feat. Kohjiya, PUNPEE”の屋内のシーンで着用している白のシャツもAFBのものです。
RICHARDSON
“DREAMIN' BOI ISSUE”のMVで着用していたスタジャンは、“RICHARDSON(リチャードソン)”のアイテムです。
過去にIOも着用していたのと同じアイテムですね。
また、履いている黒のブーツは“Timberland(ティンバーランド)”のものです。このブーツは“Bonbero - Naked Eyes (feat. Kohjiya)”など様々な場面でよく履いているのを見ますね。
AVIREX
2024年よりKohjiyaをモデルに起用している“AVIREX(アヴィレックス)”。
ここ数年急速にヒップホップとの関係性を高めている、アメリカ発の歴史のあるブランドです。
↑などで着用しているこのジャケットは、VALLAD(バラッド)とAVIREXのコラボモデルの物です。
こちらもIOが過去に同じアイテムを着用していましたね。
SUGARHILL
「ラップスタア2024」FINALで着用していたインパクトのあるこのジャケットは、“SUGARHILL(シュガーヒル)”の物です。
“CRUSHED BLACK MODERN DENIM JACKET”というアイテムで、レーザー加工によりグラデーション状にダメージ加工がほどこされています。
NEEDLES
“Bonbero - Naked Eyes (feat. Kohjiya)”で着用しているこのトラックスーツは、“NEEDLES(ニードルズ)”のものです。
ただ定番で販売されているNEEDLESのトラックスーツではなく、レザー製品で有名なアメリカの老舗ブランド“Schott(ショット)”とコラボした、上下で35万円するスペシャルなアイテムとなっています。
人気曲・おすすめ曲
DREAMIN' BOI ISSUE
ミニアルバム「KJ SEASON」に収録。
「仲間たちと夢を追いかける中での挫折や葛藤を、前向きな気持ちに変えていく」という歌詞もさることながら、上品なビートにのせたKohjiyaのフロウが抜群に耳ごごちの良い1曲です。
Kick Back
ミニアルバム「KJ SEASON」に収録。
哀愁が感じられるビートにのせた、時よりはさむオフビートなラップが抜群のセンスを感じさせる1曲。
「身近な仲間との時間を大切にしたい」という彼らしい内容の歌詞に、何げなく差し込まれる高度なライミングも見事。
IO – Racin’ feat. Kohjiya
IOの4th ALBUM 「four」に収録。
キャリアを積んできた“IO”と、これから駆け上がっていく若手の“Kohjiya”、それぞれの違う視点からの歌詞が味わい深い1曲。
“IO”のクールな色気のある世界観と見事にマッチした“Kohjiya”の客演ぶりが光っています。
Josetsusha! feat. YungFLX
同郷の“YungFLX”を客演に呼んだ、“歌詞を書く”ことを“除雪”に見立てるというユニークな発想の1曲。
近年流行ってきた「プラグ(Plugg)」というジャンルの曲ですね。
プラグはトラップの派生ジャンルで、ドリーミーでリラックスした雰囲気、キーボードで弾いたようなメロディアスなフレーズなどが特徴として挙げられるスタイルです。
“Kohjiya”のキャッチーなフックと“YungFLX”の透明感のある声とフロウがとにかく心地の良い、まさに冬になるたびに聞き返したくなる1曲です。
まとめ
今回は2024年大注目の若手ラッパー“Kohjiya”について紹介しました。
楽曲のクオリティやラップスキルの高さ、とにかく耳ごこちが良く広く支持を集めそうな音楽性からは売れる気配しかしません。
2024年が本当にKJ SEASONになってしまいそうです。
これからの活躍が非常に楽しみです!