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SugLawd Familiarとは?Longinessが人気のヒップホップクルーを紹介

大ヒット曲“Longiness”で知られる沖縄出身のヒップホップクルー、“SugLawd Familiar(サグラダファミリア)”。

まだ高校生だった2020年末にリリースしたこの曲は、2023年にAwichとCHICO CARLITOを加えた“LONGINESS REMIX”の大ヒットによって、再び大きなムーブメントをおこしました。

2024年3月に待望の1st EP「DAY TIME SNACK」をリリースするなど、これからさらに飛躍することが期待されるSugLawd Familiar。

この記事では、そんなSugLawd Familiarについて紹介します。

記事の内容

  • SugLawd Familiarのプロフィール、経歴について
  • 代表曲“LONGINESS”について(制作秘話、歌詞やタイトルの意味について)
  • 人気曲、おすすめ曲について

SugLawd Familiarとは

プロフィール

クルー名SugLawd Familiar(サグラダファミリア)
出身地沖縄県那覇市、浦添市
年齢(生まれ年)23歳(2002年生まれ)
出身高校沖縄県立浦添商業高校
(※caster mildのみ別の学校)
結成時期2019年6月
SugLawd Familiarのプロフィール

クルーのメンバー

SugLawd Familiarは5人組のクルーで、メンバーは↑の写真の左側から

  • Oichi(オイチ)←MC
  • XF MENEW(エックスエフメニュー)←MC
  • OHZKEY(オハジキ)←MC
  • caster mild(キャスターマイルド)←DJ
  • Vanity.K(バニティーケー)←MC

この4MC +1DJで構成されているクルーです。

全員が2002年生まれの同級生で、MC4人は同じ沖縄県立浦添商業高校出身です。

沖縄県立浦添商業高校

後からクルーに入ったDJのcaster mildだけは別の高校でしたが、Oichiの中学からの友達だったことから繋がりました。

クルーのリーダーは決まっていませんが、元生徒会長でもあったOHZKEY(オハジキ)がまとめ役的な存在となっています。

現在は制作活動を行いつつ、毎週のように全国各地でライブに出演しています。2023年には、クルーとして大型ヒップホップフェス「POP YOURS」にも出演を果たしました。

名前の由来

“SugLawd Familiar(サグラダファミリア)”というクルー名は、スペイン・バルセロナにある世界遺産「サグラダファミリア(Sagrada Família)」からとって付けられました。読み方は同じでスペルを変えて表記しています。

この名前にした経緯は「OHZKEYが〜ファミリアという名前を希望して皆で考えたけど、他にカッコいいのが出てこなかったから」というものでした。

未完の建造物=“自分たちも発展途上で常に進化し続ける”という意味も込めてつけたそうです。

サグラダファミリア聖堂=“ガウディの未完の傑作”と呼ばれる建築物。1882年の着工から140年以上経った2026年に完成予定。

結成に至るまで

MCの4人はみんな中学の頃からMCバトルやサイファーなどでラップをしていました(↓サイファーをしていた「新都心公園」)

新都心公園

高校に入ってもメンバーが個々で曲をつくりライブをするなど、ソロとして活動していました。

同じ高校だったMC4人はVanity.KとOichiが同じクラス、OHZKEYとXF MENEWが同じクラスで、お互いがラップをやっていることを知っていて意識し合うような仲でした。メンバーいわく「2対2に分かれてのバチバチの関係だった」そうです。

SoundCloudに一方が曲を上げると、「うわーアイツら曲出した。俺らも出さないと」と切磋琢磨する良いライバル関係だったそうです。

それが高校2年の時の球技大会をきっかけに、たまたま4人がOHZKEYの家に集うことに。

OHZKEYの自宅

OHZKEYの家にレコーディング環境があったので、遊びで一緒に曲を作ったところ「俺らヤバいじゃん!」となった為、クルーの結成を決めたそうです。

その初めて作った曲が、“IT’S A PARTY SugLawd Familiar Remix”です。

  

結成以降、学校終わりにOHZKEYの家に集っては楽曲制作を行い、曲ができる度にSoundCloudにあげていきました。

そんななかで1番聞かれていた曲が、“Longiness”でした。

大ヒット曲“Longiness”について

彼らを世に知らしめた特大ヒット曲、“Longiness”。

2020年の年末にリリースされるや一気にバイラルチャートを席巻。

その後も2023年にAwichとCHICO CARLITOが入ってのRemixバージョンが大きく跳ねるなど、多くの人に彼らを知らしめた代表曲です。

制作秘話

OHZKEYが見つけたビートを、「これカッコよくない?」とVanity.Kに持ってきたことからこの曲は始まりました。

実はもともとフックはOHZKEYが担当していて、今残っている歌詞もOHZKEYが書いたものです。

OHZKEYが作ってきた歌詞入りのフックを聞かせたところ、Vanity.Kが別の歌い方を提案し、実際にやってみたところバチっとはまったので現在の形となりました。

ビートの元ネタは?

この曲はOHZKEYが見つけてきたフリー(無料)のビートを利用して作られました。それがこちらのビート↓

こんな特大ヒット曲がフリートラックを利用したものだと知って驚かれる方もいるかもしれませんが、実はヒップホップの世界ではよくあることです。

ここでの解説は省きますが、「人気ラッパーのあのヒット曲が実はフリートラックだった」というような例は数えきれないほどあります。

歌詞の意味

人の真似ばかりしているラッパーやシーンに対しての辛辣なメッセージを歌ったこの曲ですが、フックの部分の歌詞の意味が分からないという方もいるのではないでしょうか。特にこの部分

リーズナブルな完成度+スケスケまくりのimitation Nickel Burnして 火付けて

Longinessより

“借りてきたものを使ってお手軽につくった偽物に対し、パクリが透けて見えてるぞ”という意味の前半部はわかりやすいのですが、後半の意味は何でしょうか?

わからなくて当然で、というのもOHZKEYいわく「歌詞の中に意味のわからないワードを入れたら どう深読みしてくれるんだろかと思って わざと分かりづらいのを入れた」からです。

“Nickel Burn”という言葉は存在しません。それぞれで解釈して欲しいそうです。

Longinessの意味

歌詞だけでなく、Longiness(ロンギネス)という曲名の意味がわからない人もいるのではないでしょうか。これも“Nickel Burnして”と同じくOHZKEYが作った造語なので、分からなくて当然です。

“人を鋭利に刺す=槍”のような内容の曲ということで、ロンギヌスの槍にかけた曲名がつけられました。

ロンギヌスの槍=聖遺物(聖人の遺品)の一つ。イエス・キリストを刺したとされる槍のこと。

ロンギヌスの槍

Longinus(ロンギヌス)をLonginess(ロンギネス)というこの世にない言葉にしてあります。「どういう意味なんだろうって、リスナーに思ってもらいたかった」からそうしたそうです。

Rimixバージョン

Awichがリリースした、沖縄のラッパーの楽曲をまとめたコンピレーション「098RADIO vol.1 Hosted by Awich」に収録された“LONGINESS REMIX”。

「THE FIRST TAKE」や「ミュージックステーション」にも出演するなど、2023年に大きなムーブメントを起こしました。

Awichからイベントで会った時に「いつか一緒に曲をやれたらいいね」と声をかけてもらってから約1年後。Oichiの元にAwichからオファーのDMが来て実現となりました。

Awichの「Zepp DiverCity Tokyo」や「K-Arena Yokohama」でのライブにもゲスト出演するなど、この曲をきっかけに大きなステージを経験しました。

K-Arena Yokohama公演より

人気曲・おすすめ曲

BOUNCE THE GARDEN

LONGINESSに次ぐ人気曲。

ビートはSound’s Deli作品でお馴染みの“MET as MTHA2”。

キャッチーでラフな“口笛”が耳の残るビートに、メンバーそれぞれの個性的なフロウが楽しいライブで盛り上がる1曲です。

Paradice

2021年にリリースされた人気曲。

音からもMVからも若さが溢れるような、ポジティブでフレッシュな1曲です。

Natural Buzz

caster mildが手がけたエキゾチックな上音が光るブーンバップビート。

OichiとOHZKEYの世界観溢れるリリックやMVも味わい深い1曲です。

まとめ

この記事では、沖縄出身のヒップホップクルーSugLawd Familiarについて紹介しました。

クルーとしての1stアルバムやメンバー個々の作品も制作中ということで、これから一層シーンを盛り上げてくれる存在になりそうな彼ら。

この先の活躍を楽しみに見届けたいと思います!

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