“ブリンブリン”と呼ばれるきらびやかなジュエリーやアクセサリーを全身に身につけるラッパーたち。中でももっとも目を惹くのはジャラジャラと首から下げたどでかい“ネックレス”ですよね。
この記事ではそんなヒップホップアーティストたちが身につけているようなネックレスについて紹介していきます。
数十万円もする高価なものから誰でも手が届く数千円の安価なものまで紹介しますので、ネックレスを探している人はぜひ参考にして下さい。
おすすめのブランドや通販サイトについて網羅的に取り上げるので、最後まで読めば必ずあなたに合うアイテムが見つかるはずです。
目次
ネックレスの「種類」
ヒップホップジュエリーの王道と言えばチェーンネックレス。
ひと口にチェーンネックレスといっても様々な種類があって、その数は15種類以上。ここでは代表的な3つに絞って紹介します。
マイアミキューバンチェーン(喜平)
もっとも代表的なのがマイアミキューバンチェーン。別名マイアミキューバンリンクとも呼ばれる種類のチェーンです。
密に組み合わさったリンクを平面上に押しつぶしたような形状で、日本で昔から人気の「喜平チェーン」と似た形状をしています。
「マイアミキューバンチェーン」と「喜平」は厳密には違うものですが、非常に似た形なので一緒に紹介します。「喜平」も日本のラッパーから人気のチェーンネックレスの種類です。
ロープチェーン
名前の通り“ロープ”のような形をしたチェーンで、90年代前半までのヒップホップ創世記に主流だった形です。
シンプルながら存在感のあるデザインで、トレンドに影響されないクラシックなモデルとして現在でも愛されています。
他デザインのネックレスとも相性が良いので、長さや太さ違いで重ね着けするレイヤーコーデにもオススメの種類です。
テニスチェーン
2000年代に入ってからヒップホップアーティストの間でも人気となったトレンドの形がテニスチェーンです。
小さなリンクがつながったような形状で、リンクのひとつひとつにダイヤモンドなどがセットされた、ゴージャスな雰囲気を楽しめるネックレスです。
高価なものには本物のダイヤモンドが使われますが、一般的には「ジルコニア」などの人工ダイヤモンドが使われています。
ネックレスに使われる「素材」
ネックレスに使われる素材には様々なものがあります。
高価なものには本物の金やダイヤモンドが使われ、安価なものには真鍮(しんちゅう)などの合金やステンレス、ジルコニアなどの人工宝石や模造宝石などを使用します。
また、シルバーアクセサリーによく使われるのが“シルバー925”という素材。銀は非常に柔らかく銀100%では扱いにくいため、アクセサリーを作る際は銅などを7.5%混ぜ合わせて使われます。
さらに時代によって素材のトレンドの変遷もありました。ヒップホップジュエリーのトレンドの流れをざっくり解説すると
- 〜90年代前半-イエローゴールド(一般的な金色)
- 90年代後半〜2000年代前半-ホワイトゴールド、プラチナ
- 2000年代中盤〜-イエローゴールドの人気が復活
以上のような流れがありました。現在は何か特定の素材が流行っているということは無いので、各々の好みや予算によって選んでもらえれば大丈夫です。
安価な物は本物の金の代わりに、真鍮(銅と亜鉛をあわせた合金)などの上から金メッキ(金属の上から、金を貼り付けた加工法)をほどこした物となります。
同じ合金でメッキ加工された商品でも、ブランドやアイテムによってそのクオリティには差があります。
おすすめのブランド
AVALANCHE
まず最初に紹介するのは“AVARANCHE(アヴァランチ)”です。
「日本でヒップホップジュエリーといえばAVARANCHE」というほど有名なこのブランド。
日本初のヒップホップジュエリー専門店として1999年に誕生以来、現在では全国に12店舗を構え、数千種類にもおよぶ品ぞろえは本場アメリカのジュエリーストアをも上回るほど圧倒的な規模をほこります。
ラッパーなら誰もが必ず一度は手に取るこのブランド。数百万もする高価なものから数千円で買える安価なものまで幅広く取り扱っています。
通販でも購入できるので、近くに店舗のない方はこちらをチェックしてみて下さい。
AVALANCHEの通販はこちらVersace
次に紹介するのは“Versace(ヴェルサーチ)”です。
世界的人気を誇るラグジュアリーブランドのVersace。2Pacが好んで着て以来、数々の著名なラッパーから愛されるブランドになりました。
日本でも2010年代前半に“Kohh(現・千葉雄喜)”が愛用しリリックに名前を出すようになったことで人気が高まり、現在でも“Red Eye”などの人気ラッパーから支持を受けるブランドとなっています。
そんなVersaceの中でも“ネックレス”は不動の人気アイテムとして有名で、特にブランドのアイコンである“メドゥーサ”のメダルついたネックレスは多くのラッパーが身につけたアイテムです。
ラグジュアリーブランドながら2、3万円で購入できるアイテムもあるので、その点も嬉しいポイント。
GRILLZ JEWELZ
次に紹介するのは“GRILLZ JEWELZ(グリルズ ジュエルズ)”です。
2003年に東京の御徒町に店舗を構えたこのお店は、日本初のグリルのオーダーメイドを行うお店として広く知られています。
グリル(Grill)とは歯の上につけるアクセサリーのことです。
数々の有名ラッパーたちがグリルをオーダーするお店として有名なGRILLZ JEWELZですが、ヒップホップジュエリーの制作・販売も行なっています。
オーナーの秋山哲哉さんは脱サラ後、ジュエリー工房で修行を積んだのちにGRILLZ JEWELZを始めたジュエリー職人でもあります。
定番の太めのマイアミキューバンチェーンのほか、NYから仕入れている細めのチェーン、オーダーメイドも受けているのでチェーンのトップにつけるジュエリーも自分好みの物を作ってもらうことも出来ます。
予算に余裕があるならあなただけのオリジナルジュエリーを作ってみてはいかがでしょうか。
Martine Ali
2000年代初頭のヒップホップファッションで流行った重厚感のあるチェーンを組み合わせたジュエリーが人気のブランド“Martine Ali(マルティーヌ・アリ)”。
愛用者にはケンドリック・ラマーや21サヴェージ、リルウージーヴァートなど数々の人気ラッパーがいます。
アイテムは全て拠点とするブルックリンのスタジオにて一つ一つ手作業で製作されているクオリティの高い仕上がり。
アイテムを購入するには、GR8のような取り扱いのある国内のセレクトショップを探すか、SSENSEやFRWDのような大手海外通販サイトを使うといいでしょう。
大手海外通販サイトを探せば、送料を含めてもかなり安く購入できることが多いのでオススメです。
ここからは通販でのみ購入できるブランドを紹介していきます。安価で購入できるアイテムも多いので、「ヒップホップジュエリーに興味があるけど、いきなり高価なものを買うのは……」という方が初めて挑戦するのにもオススメのブランドばかりです。
KRKC&CO
“KRKC&CO(ケーアールケーシーアンドコー)”はアメリカ発のヒップホップファッション、ストリートファッション向けのジュエリーブランド。
2014年に誕生して以来、ドレイクやカーディ・B、ポスト・マローンなどの人気ラッパーたちも着用。
14Kや18Kを使用し熟練の職人が一つ一つ手作業で製作しているにも関わらず、1万円前後~4万円程度と低価格ながら高品質のアイテムが買えると人気のブランドです。
「店舗を持たず通販のみ」「商品は工場から直接消費者に発送する」など様々なコストを下げる努力によってこの価格を実現しています。
日本には2018年に進出。30日間返品・交換サービスや無期限保証制度など商品購入後のアフターサービスも充実しているのも高評価を得ているポイントです。
KRKC&COカスタムジュエリー公式サイトKing ice
アメリカで抜群の知名度と人気を誇るヒップホップジュエリーブランド“King ice(キングアイス)”は、2005年にLAで設立されました。
数多くの人気ラッパーや有名レーベルとのコラボレートで人気を高め、Web上で最も影響力のあるヒップホップジュエリーメーカーと呼ばれるまでに。
定番アイテムから本場のノリを感じさせるド派手でキャッチーなアイテムまで幅広く取りそろえた品揃え、数千円〜3万円ほどのリーズナブルな価格設定も人気のポイントです。
GILA JEWELZ
2022年にスタートした日本発のヒップホップジュエリーブランド“GILA JEWELZ(ギラジュエルズ)”は、とにかくお手軽な価格でヒップホップジュエリーを楽しみたい人におすすめのブランド。
ほとんどのアイテムが1万円以下で、定番のチェーンネックレスやクロスネックレス、ブレスレットなどが手に入ります。
また、公式LINEアカウントを友だち追加すれば10%OFFクーポンがもらえてさらにお買い得に購入できます。
Glitter
LA発のジュエリーブランド“Glitter(グリッター)”
ヒップホップテイストの多種多様なジュエリーから、バッグや帽子、時計までそろえる充実のラインナップが魅力です。
価格もネックレスなら2万円以下のものが大半で、定番の型以外のバリエーション豊かな品揃えから選ぶのが楽しいブランドです。
Binich
シルバー925のアイテムを探している人にぜひチェックしてもらいたいブランドが、“Binich(ビニッチ)”です。
Binichは日本発のメンズアクセサリーブランドで、特に高品質なシルバー925を使ったアイテム作りで定評があります。
近年ヒップホップテイストを取り入れたアイテムも増えているので、シルバーのネックレスを探している人におすすめです。
人気ラッパーが着用しているネックレス
ZORN
“CHROME HEARTS(クロムハーツ)”好きとして知られるZORNが“One Mic feat. KREVA”のMVで身につけているこのネックレスは、「TRPD CLASSIC LINK NECKLACE」というアイテム。
Watson
Watosnが“Hokori”などのMVで身につけているICED OUTマイアミキューバンチェーンネックレス。
ICED OUT(アイスド アウト)=ド派手に装飾するという意味のスラング。ICED OUTジュエリーとは小さな宝石を大量に散りばめたようなジュエリーのこと。
このアイテムを一本でつけたり、インパクトのあるペンダントトップをつけた別のチェーンとの重ねづけなどが印象的ですね。
楽天市場で似たアイテムを探すDADA
DADAがつけているようなパールネックレスを探しているなら、“A$APMODE GALLERY(エイサップモードギャラリー)”のアイテムがおすすめ。
A$APMODE GALLERYは東京を拠点とするプライベートブランド。本真珠を使ったさまざまなデザインのパールネックレス作りを得意としていて、商品はすべてハンドメイドで丁寧に作られている。
メンズには取り入れるのがむずかしいパールネックレスですが、A$APMODE GALLERYのアイテムはストリート要素を落としこんだデザインとなっているため、違和感なくつけられるハズ。
まとめ
この記事ではラッパーがつけるようなネックレスについて紹介しました。
お気に入りのアイテムは見つかりましたか? 他にもヒップホップファッションについて色々と解説しているので、他の記事もチェックしてみてください!