楽曲「Swag」のヒットで一躍シーンにあらわれたラッパーの“Miyauchi(ミヤウチ)”。
中国のSNSでダンス動画がバズり、アジア各国にも拡散。そこから逆輸入のような形で日本でもヒットするという、嘘のようなミラクルストーリーを巻き起こしました。
自らのストーリーを偽りなくユーモラスに語る歌詞と、レイドバックしたフロウが魅力的なMiyauchiの楽曲。
川崎出身で中学の先輩はBADHOPのメンバー。8年間バイトした焼肉屋も辞め、今は音楽に専念できるようになりました。
この記事ではそんなラッパーMiyauchiについて紹介しますので、ぜひチェックしてみてください!
目次
Miyauchiとは?
アーティスト名(読み方) | Miyauchi(ミヤウチ) |
本名 | 宮内 |
年齢 | 25歳(1999年生まれ) |
出身地 | 神奈川県川崎市川崎区 |
所属レーベル | - |
名前の由来
アーティスト名は本名である“宮内”をそのままつけました。
「カッコつけるの苦手なんだから、本名でいいんじゃない?」と友達から言われ、本人も納得してそうしたそうです。
出身地
Miyauchiは川崎市川崎区のなかでも南部の地域の出身です。
中学もBADHOPの多くのメンバーと同じ「川崎市立川中島中学校」に通いました。
T-Pablow、YZERR、Tiji Jojo、Yellow Pato、G-k.i.dが通った中学です。

実家はその地域で「花屋」をやっていて、高校卒業後は焼肉屋でバイトしながら店の2階にある自宅でリリックを書く日々を送りました。
実家の「花屋」はよく楽曲のMVの舞台にも使われています。
働いていた焼肉屋
Miyauchiの曲の歌詞にも出てくる働いていた焼肉屋さん。
その焼肉屋は京急大師線“東門前”にある「大昌園(だいしょうえん)」というお店です。
Miyauchiはここで高校の頃から8年間バイトを続け、「Swag」のヒット後にお店を辞めています。
ラップとの出会い
中学の先輩であるT-Pablowらが出ていた「高校生ラップ選手権」を第1回から見ていたというMiyauchi。
川崎はラップブームが来るのが早く、T-Pablowが“K-九”と名乗っていた当時、すでに中学ではフリースタイルラップが流行っていたそうです。
本格的にヒップホップにハマったのは、Miyauchiが中3だった2014年の頃。
BAD HOPやKOHH(現・千葉雄喜)が日本で“トラップ”をやり始めてからでした。
T-Pablowのラップの乗せ方の新しさや、KOHHの新しい視点やアイデアに衝撃を受けたそうです。
特にKOHHは「自分のラップスタイルのルーツにある」と語り、とくに楽曲のテーマや歌詞に影響を受けたそうです。
中学のころから遊びでラップはしていましたが、本格的に始めたのは専門学校を中退したあと、19歳からでした。
歌詞の特徴
Miyauchiの大きな魅力のひとつである、歌詞。
日常を嘘のない言葉でユーモアたっぷりに語っています。
リスナーに“聞かせる”のではなく“伝える”ために意識しているのは
- なるべく嘘をつかない
- 日常生活で使わない言葉は使わない
自分が感銘を受けたANARCHYやKOHH、ZORNと同じように、偽りのない言葉で自らのストーリーを赤裸々に明かす。
そんな歌詞だからこそ、多くの人の心にひびくのではないでしょうか。
「”The Mixtape”」を出す前にWatsonを聴きこみ、ダブルミーニングやワードプレイの楽しみ方も学んだそうです。
Swagがヒットした経緯
2023年末にリリースした「”The Mixtape”」のなかの1曲“Swag”。
Miyauchiもまったく予想だにしていなかったヒットの経緯は以下のようなものでした。
中国版TikTokとよばれる抖音(ドウイン)で“Swag”を使ったダンス動画がバズる。
↓
TikTokに飛び火してベトナムや韓国でヒット。その後拡散され、アジア全域でヒットチャートに入る。
↓
韓国の男性アイドルグループ「TOMORROW X TOGETHER」や「SEVENTEEN」
日本の「FANTASTICS」などがダンス動画をアップし、さらに大きく拡散される。
↓
2024年4月、逆輸入の形で日本のストリーミングチャートにもランクイン。
このような驚くべき流れでバイラルヒットとなった“Swag”。
楽曲のヒットを受けて制作したMVも、1年間で700万回以上再生されました。
ちなみにこのMVの撮影場所は「川崎大師平間寺」の「大山門」の前です。
これまでの経歴

川崎市川崎区にて育つ
Miyauchiは1999年に生まれ、川崎市川崎区にて育ちました。
BADHOPのメンバーたちと同じような地域出身なため、周りからは治安を心配されることも多いそうですが、本人はそれほど治安が悪い地域だと思わず育ちました。
「どこでも調子に乗ったらやられるのは当たり前。ただ川崎の場合はその“度合い”が他の地域よりヤバいかも」程度に感じていたそうです。
中学時代にヒップホップに出会うも、本格的にラップをしないまま高校まで卒業。
専門学校に進学するも中退。
ずっと誘ってくれていた友達とマイクを買いに行き、そこからラップを始めることにしました。それがMiyauchiが19歳の時でした。
その友達とは、「”The Mixtape”」に客演で参加もしている“Sunny”です。
ラッパーとして活動開始
昼にバイトをしながら、夜はラップをする生活を始めたMiyauchi。
始めこそフリーのビートを使って見よう見まねで練習をしましたが、それほど本気になれず、しだいにラップから離れるように。
そのタイミングでコロナ渦に入り、“仕事にも行けないラップも中途半端”という状態におちいり、うまくいかない日々が続きました。
貯金も一気に使い果たしてしまったそうです。
初めてのリリース
ある日気分がいい日にノリでふざけた曲を録ってみると、それが上手くいき「あれ、イケるかも!?」と気持ちを持ち直すことができました。
22歳、23歳のときの出来事でした。
ようやくエンジンがかかって本気になったMiyauchiは、そこから半年間ほぼ毎日のように制作に明け暮れました。
そして、2023年4月にEP「Flowershop Freestyle」をリリースしました。
Swagのバイラルヒット
本気でラップだけで生きていこうと決意したMiyauchiは、半年後の2023年12月に“Swag”も収録されている「”The Mixtape”」をリリース。
そして先ほどSwagがヒットした経緯で解説した流れがおき、思わぬ形で世に知られるようになりました。
しばらくの間バズっていることを知らず、ある日インスタのフォロワーが数百人単位で増えていることに気づいて知ったそうです。
さまざまな男性アイドルグループのダンス動画が飛躍的なバズを生みましたが、なかでもSEVENTEENの時はインスタのDMの通知を消すほど凄まじいものだったそうです。
焼肉屋のバイトも辞め、ラッパー一本で生活できるようになったMiyauchi。
“Swag”のヒットのきっかけとなった中国にも招待され、熱狂的な観客の前でライブも経験しました。
2025年には「"The Mixtape 2"」をリリース。Swagを超える楽曲を生み出そうと、精力的に活動しています。
人気曲・おすすめ曲
Swag
MIyauchiの人生を変えたバイラルヒット曲。
中毒性のあるトラップビートに、レイドバックしたフロウ。
赤裸々かつユーモラスな歌詞に、思わず口ずさみたくなるクセになるフック。
Miyauchiの魅力がこの1曲に詰まっていますね。
大丈夫
Miyauchiが「行きづらい世の中をうまく生きていくための知恵がつまった楽曲」と自ら紹介しているように、聞いているだけで心が軽くなるような1曲。
ヒップホップらしいマイナスなことを前向きに変換するMiyauchiの視点が素晴らしいですね。
実家の花屋から始まるユーモラスで温かいMVもこの曲にぴったりです。
まとめ
この記事では若手ラッパーのMiyauchiを紹介しました。
この先もMiyauchiにしか歌えない曲をどんどん聞いていきたいですね!
他にもさまざまなラッパーを紹介しているので、気になる人からチェックしてみてください。