生バンドが奏でるビートの上で戦うMCバトル、「真・ADRENALINE」。
近年は「KING OF KINGS」や「渋谷レゲエ祭」とのコラボ大会が盛り上がっていますね。
似たようなMCバトルの大会が多くなる中、他とは違うカラーのMCバトルが見れる大会として、その存在感を増しています。
特に、レゲエDeeJayがMCバトルに参戦し出した中で新たに立ち上げた「渋谷レゲエ祭 vs 真ADRENALINE」では、ラッパーとレゲエDeeJayがお互いのジャンルを背負いつつのバチバチのバトルが見れるということで話題を呼びました。
またさらに大きかったのが、「“ヒップホップルール”と“レゲエルール”という2つのルールのもとで戦う」という新たな試み。
「生バンドに指示を出して操る」という“レゲエのスタイル”がMCバトルに加わることで、今までにはなかった面白さが生まれました。
この記事ではそんな独自色を強めるMCバトル、「真・ADRENALINE」について徹底解説していきます。
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目次
真・ADRENALINEとは
・「真・ADRENALINE」(シンアドレナリン)とは2019年から始まったMCバトルの大会です。
元となったのは、2009年から10年間続いた「ADRENALINE」というMCバトルで、どちらの大会も立ち上げメンバーであるヒップホップユニット「Sound Luck」のラッパー“ACE”と“HIDE”が主宰をしています。
「ADRENALINE」は2017年まではDJが流したビートで戦うという一般的なスタイルのMCバトルでした。生バンドの演奏の上で戦うという形式に変えるとともに、大会名も「真・ADRENALINE」としました。
主催者・司会者
主催者はヒップホップユニット「Sound Luck」のラッパーである“ACE”と“HIDE”で、彼ら2人が大会の司会もつとめています。
2人は高校時代に出会い、ヒップホップ好きということで意気投合し、18歳頃からクラブでMCバトルをしたりライブを行うようになりました。
そこで同世代の平成生まれの仲間がたくさん出来て、「平成生まれのヤバさを見せつけるイベントをやろう!」となり、“ADRENALINE”を立ち上げました。
「ADRENALINE」時代の“平成選抜” vs “昭和選抜”という図式でのバトルも、この時の想いから生まれた形式でした。
大会の種類
真・ADRENALINE
名前のとおり「真・ADRENALINE」の本筋となる大会です。
第1回大会(2020/3.22)から始まりましたが、次第にコラボ大会がメインとなり、「真ADRENALINE 」(2023/2.11)を最後に開かれていません。
「真ADRENALINE 炎夏闘乱」(2024/7.15)がひさびさの開催となります。
賞金として30万円が贈られます。
KING OF KINGS vs 真 ADRENALINE
「KING OF KINGS」とのコラボ大会。
初コラボ大会(2021/5.2)をふくめ現在まで7回開催。
ルールや試合形式は「真・ADRENALINE」と同様で、司会は“ACE”と「KING OF KINGS」の“MASTER”の2人によって行われます。
優勝者には賞金と、次の「KING OF KINGS GRAND CHAMPIONSHIP FINAL」への出場権が与えられます。
第1回〜3回大会までは賞金として100万円、4回大会は50万円、5回大会〜は賞金30万円が与えられました。
渋谷レゲエ祭 vs 真ADRENALINE
「渋谷レゲエ祭」とのコラボ大会。
第1回大会(2021/11.14)から現在まで4回開かれています。
「渋谷レゲエ祭」は2009年から毎年開催されているレゲエ音楽フェスです。 レゲエ・サウンド・クルーの“SPICY CHOCOLATE(スパイシーチョコレート)”が主催をつとめています。
特徴としては「ヒップホップMC」サイドと「レゲエDeeJay」サイドから同数ずつ出場し、必ず1回戦で両者が戦うという形式でトーナメントが組まれます。
また、もうひとつの大きな特徴に「ヒップホップルール」と「レゲエルール」の2種類のルールを用いて行われるというものがあります。
「レゲエルール」というこれまでのMCバトルに無かった要素が加わることによる新鮮さと、お互いのジャンルを背負うことによって生まれる熱い戦いが見れるということで毎回多くの名勝負が生まれています。
賞金は、他の大会と同じく30万円です。
特徴・ルール・試合形式
特徴
「真・ADRENALINE」ほど特徴がハッキリしている大会はないですね。
もちろんそれは、ビートがDJが流す音源ではなく、生バンドが演奏する点です。
「真・ADRENALINE」のホストバンド、“DA-Dee-MiX(ダディーミックス)”が奏でるビートの上で戦うバトルは、他の大会にはない魅力がありますよね。
“DA-Dee-MiX”は前身の大会である「ADRENALINE 2018」から参加しています。ACEがかつて主催していた「渋谷サイファー祭り 2017 」にも参加していました。
DA-Dee-MiXとは
“DA-Dee-MiX”は2011年から活動している、インストゥルメンタル・ヒップホップバンドです。
“King TJ(サックス)”を中心に結成したバンドは、他の多くのバンドと同じようにメンバーを入れ替わりながら現在に至っています。
結成当初は“ジャズファンク”バンドでしたが、2015年から“ヒップホップ”バンドに。
2017年からMCバトルのバトルビートを演奏し始め、さまざまなラッパー、ダンサー、DJとコラボをしライブや、楽曲を発表しています。
ルール・試合形式
「真・ADRENALINE」の全ての大会の勝敗は観客判定にて決めます。
どちらか判断がつかない場合は、延長戦へ。
試合形式としては、「真・ADRENALINE」と「KING OF KINGS vs 真 ADRENALINE」は共通していて、「渋谷レゲエ祭 vs 真ADRENALINE」だけが独自のものとなります。
【「真・ADRENALINE」「KING OF KINGS vs 真 ADRENALINE」】
- 1回戦〜BEST8までは「8小節×3本」で、準決勝と決勝は「8小節×4本」。
- 決勝のみ3本勝負(2本先取制)←延長戦は無し
- 決勝のみビートが、(A,B,C)の3パターン用意され、先攻にビート選択権が与えられる(3本とも毎回じゃんけんをし、先攻後攻を決める)← 最初に一気に3パターンを聞く。
【「渋谷レゲエ祭 vs 真ADRENALINE」】
- 先攻に“ヒップホップルール”(8小節×3本)か“レゲエルール”(60秒×2本)の選択権が与えられる←ルールごとに違うビートが用意される
- 決勝のみ3本勝負(2本先取制)←延長戦は無し
- 決勝のみ「8小節×4本」、レゲエルールの「60秒×2本」は変わらず。
- 決勝の2本目は自動的に先攻後攻が入れ替わる(じゃんけんは無し)。また、ルールも自動的に1本目と違う方で行うこととなる←例: 1本目が“ヒップホップルール”だった場合は、2本目は自動的に“レゲエルール”となる。
- ビートは1本ごとに聞いてから決める。
試合形式、ルールは以上のようになります。
歴代大会一覧と結果
【真・ADRENALINE】☞☞横スクロールできます☞☞
大会名 (開催日) | 優勝者 (準優勝) |
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真ADRENALINE (2020/3/22) | 輪入道 (呂布カルマ) |
真ADRENALINE杯夏の陣 (2020/6/27) | 呂布カルマ (SIMON JAP) |
真 ADRENALINE SPECIAL杯真の陣 +KINGDOM (2020/10/3) | 句潤 (SIMON JAP) |
真 ADRENALINE ABEMAノ乱 (2021/1/30) | 孫GONG (SILENT KILLA JOINT) |
真ADRENALINE 福岡の乱(2021/9/5) | Fuma no KTR (智大) |
真ADRENALINE -新生BATTLE外伝編- (2022/4/22) | 呂布カルマ (POWER WAVE ) |
真 ADRENALINE (2023/2/11) | 晋平太 (SILENT KILLA JOINT) |
真ADRENALINE 炎夏闘乱 (2024/7/15) | RAY (DOTAMA) |
【KING OF KINGS vs 真ADRENALINE】☞☞横スクロールできます☞☞
大会名 (開催日) | 優勝者 (準優勝) |
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KING OF KINGS vs 真ADRENALINE #1 (2021/5/2) | FORK (CHICO CARLITO) |
KING OF KINGS vs 真ADRENALINE #2 (2021/8/7) | 句潤 (CIMA) |
KING OF KINGS vs 真ADRENALINE #3 (2022/2/24) | CIMA (MU-TON) |
KING OF KINGS vs 真ADRENALINE #4 (2022/10/1) | 晋平太 (CIMA) |
KING OF KINGS vs 真 ADRENALINE #5 (2023/7/14) | 晋平太 (CHICO CARLITO) |
KING OF KINGS vs 真 ADRENALINE #6 (2023/12/17) | Authority (Fuma no KTR) |
KING OF KINGS vs 真 ADRENALINE #7 (2024/5/5) | 呂布カルマ (CHICO CARLITO) |
【渋谷レゲエ祭 vs 真ADRENALINE】☞☞横スクロールできます☞☞
大会名 (開催日) | 優勝者 (準優勝) |
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渋谷レゲエ祭 vs 真ADRENALINE #1 (2021/11/4) | MU-TON (寿君) |
渋谷レゲエ祭 vs 真ADRENALINE #2 (2022/6/25) | DOTAMA (寿君) |
渋谷レゲエ祭 vs 真ADRENALINE #3 (2023/4/22) | CHEHON (POWER WAVE) |
渋谷レゲエ祭 vs 真ADRENALINE #4 (2024/2/2) | POWER WAVE (ID) |
渋谷レゲエ祭 vs 真ADRENALINE(3on3) (2024/9/15) | 【京阪奈】 POWER WAVE 寿君 RAY |
【その他のスピンオフ大会】☞☞横スクロールできます☞☞
大会名 (開催日) | 優勝者 (準優勝) |
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戦極MCBATTLE vs 真ADRENALINE (2023/9/30) | 呂布カルマ (MC☆ニガリa.k.a赤い稲妻) |
ADRENALINE KINGDOM SPECIAL/ KING3名 vs 刺客MC30試合 (2020/11/29) | 変則的大会のため 該当者なし |
過去の大会を見るには(ABEMA、YouTube、DVDなど)
「真ADRENALINE」の過去の大会は、ABEMAで「KING OF KINGS vs 真ADRENALINE #1(2021/5/2)」〜現在までの大会はすべて見ることが出来ます。
ABEMAでは配信されていない大会は4大会で、具体的にあげると
- 真ADRENALINE(2020/3/22)
- 真ADRENALINE杯夏の陣(2020/6/27)
- 真 ADRENALINE SPECIAL 杯真の陣+KINGDOM (2020/10/3)
- 真 ADRENALINE ABEMAノ乱(2021/1/30)
以上の4大会だけはABEMAでは配信されていません。
「真ADRENALINE(2020/3/22)」と「真 ADRENALINE SPECIAL 杯真の陣+KINGDOM (2020/10/3)」はYouTube公式チャンネルにて全試合見ることが出来ます。
「真ADRENALINE杯夏の陣(2020/6/27)」はDVDが発売していますので、見たい方は購入すれば見ることが出来ます。
「真 ADRENALINE ABEMAノ乱(2021/1/30)」だけは、ABEMAでも配信されていませんし、DVDでも販売されていません。
YouTube公式チャンネルでベストバウトのみ見ることが出来ます。
YouTubeで全試合見れる大会
ABEMAで見れる大会
まとめ
この記事では「真ADRENALINE」について解説しました。
現在のように、これだけMCバトルの大会が乱立する中でも、ここでしか見れないバトルが楽しめる貴重な大会ですよね。
これからも個性的な大会を楽しましてもらいたいです!