沖縄出身のシンガーソングライターのYo-Sea(ヨーシー)。
透明感のある美しいファルセットヴォイスで歌うメロウな楽曲が人気で、年々ファンを増やしつづけています。
近年は同い年でたがいにリスペクトしあう藤井風との共演でも話題を呼び、新境地であるバンドセットをしたがえたライブも大好評です。
この記事では、そんなYo-Seaのプロフィールや特徴、これまでの経歴や人気曲まで紹介していきます。
Yo-Seaについて深く知りたい方はぜひチェックしてみてください!
目次
Yo-Seaとは?
アーティスト名(読み方) | Yo-Sea(ヨーシー) |
本名 | 非公表 |
年齢(生年月日) | 29歳(1995年8月2日生まれ) |
出身地 | 沖縄県北谷町 |
最終学歴 | 琉球大学国際言語文化学科中退 |
所属レーベル | AOTL |
Yo-Seaは1995年生まれ、沖縄出身のシンガーソングライターです。
幼いころからポップスやヒップホップ、R&Bなどの音楽に親しみ、大学在学中より制作活動をスタート。
初めてつくった楽曲をBCDMGのメンバーに見いだされ、2018年にBCDMGと契約して上京。楽曲“I think she is”でデビューしました。
持ち前の美声とメロディセンスが話題となり、次々と曲をヒットさせ人気アーティストとしての地位を築くと、2023年にリリースした1stアルバム「Sea Of Love」で批評的にも商業的にも大成功を収めました。
現在はIOや3Houseなどを擁する音楽レーベル「AOTL」を拠点に、精力的に楽曲制作やライブを行なっています。
名前の由来
Yo-Seaというアーティスト名は、海沿いの家で育ったYo-Seaには欠かせない存在の「Sea」(海)と、本名である「Yo」(ヨウ)をあわせて付けたものだと推察されます。
両親からは「ヨウ君」と呼ばれています。
父親と子供の頃からサーフィンをして、学生時代は海で音楽を聴きながら歌っていたというYo-Sea。
1stアルバム「Sea of Love」の最初と最後に入っている“さざなみの音”は、実家の目の前にある海の音を使ったそうです。
特徴
Yo-Seaは持ち前の美声と圧倒的なメロディセンスが特徴的なアーティストです。
そのメロディセンスを生かし、楽曲制作は基本「スタジオで即興でつくる」というスタイルをとっています。
事前に1回2回ビートを聴くだけで、あとはノープランでレコーディングに向かうというYo-Sea。
当日現場でメロディを下ろす作業をし、セッションを重ねるなかで徐々に楽曲を完成させていくそうです。
この方法のルーツは、Yo-Seaが学生時代に風呂場でメロディを作って歌っていたという経験からきています。
また、Yo-Seaはラップと歌が混ざりあったようなフロウをする点も特徴としています。
ラップと歌がシームレスにくっついたようなスムースなフロウ。
透明感のある美声とこの心地よいフロウによって、Yo-Seaは唯一無二の魅力を生み出してきました。
“シンガーソングライター”、“R&Bシンガー”、“ラッパー”など様々な肩書きで呼ばれるのも、こういったスタイルが関係しています。
デビュー直後は今よりもラップ寄りのスタイルでしたが、徐々に現在のようなメロディアスに歌うスタイルへと変化させていきました。
藤井風からの影響
Yo-Seaと同じ年でお互いリスペクトし合っているアーティストである、藤井風。
Yo-Seaは以前から「藤井風からの影響を強く受けている」と公言していました。
2023年にリリースした1stアルバム「Sea Of Love」は2020年から制作が進んでいましたが、藤井風から受けた影響の大きさから、それまでに作っていた曲をすべてボツにしてコンセプトから作り直すほどでした。
日本語で、その人にしか出せない言葉で、リアルな感情を伝えているという点に感銘を受け、「自分もこういう音楽を作りたい」と思うようになりました。特に歌詞にその影響が強く表れているそうです。
2024年にはNHKで放送された藤井風主演の「Tiny Desk Concerts JAPAN」にて、Yo-Seaもコーラスメンバーとして呼ばれて待望の共演を果たしました。
ちなみにYo-Seaが藤井風の曲のなかでも特に好きなのは、「人生最大の拍手を贈った曲」と語って紹介している“まつり”です。
音楽=希望
ことあるごとに、音楽とは自分にとって希望だと語るYo-Sea。
自分が辛い時に音楽に救われてきたというYo-Seaは、“聴く人に寄り添う”作品づくりを信条に活動しています。
Yo-Seaは中学の時にいじめられた経験があり、そんな時に助けになったのは「バスケ部の仲間」と「音楽」でした。
そんな経験も歌詞に反映されていて、リスナーに深く刺さるメッセージとなっています。
Yo-Seaの経歴

沖縄での学生時代
Yo-Seaは1995年に静岡県に生まれ、幼いころに沖縄県北谷町の海ぞいの家に移り住みました。
家族は両親と姉の4人家族で、クリスチャンである両親と共に教会に通い、小さな頃からゴスペルを歌っていたそうです。
平日は小2から始めたバスケ部で練習、土日は家の前の海で父親とサーフィンをするという子供時代を過ごしました。
家族みんなでリビングで大音量で音楽を聴くような家庭だったため、Yo-Seaも自然と音楽が好きな子供になりました。
特に音楽好きの母親の影響が大きく、“ホイットニー・ヒューストン“やベイビー・フェイス”などのR&B歌手や、”山下達郎”や“松任谷由美”、“サザンオールスターズ”などの日本のポップスが好きだったそうです。
ヒップホップはエミネムやRIP SLYME、Zeebraなどを聴いていた従兄弟を通じて知りました。
Yo-Seaはとにかく歌うのが好きで、日ごろ海で音楽を聴きながら歌ったり、バスケ部の更衣室で歌ったり、高校の文化祭ではステージに上がって歌ったこともあるそうです。
ただクラブやライブハウスには行かず、あくまでも日常のなかで音楽を楽しむ学生時代を過ごしました。
高校や大学の時には風呂場で勝手にメロディを作って歌っていて、それが今の制作スタイルにも繋がっているそうです。
音楽を始めたきっかけ
英語の教師を目指していたYo-Seaは高校卒業後、琉球大学国際言語文化学科に入学します。
音楽を始めるきっかけとなったのは、2016年にアメリカ・サンディエゴの語学学校に通っていた友人を頼り休学して3ヶ月間遊びに行ったときでした。
そこで現地の人たちの“自分のやりたいことに挑戦するマインド”に刺激を受け、Yo-Seaも自分の好きな音楽をやってみようと決心します。
音楽をやりたい気持ちはずっと持っていましたが、実際にどうやって活動したらいいかが分からなかったため、「英語の先生になることが自分の道なんだ」と自分に言い聞かせて気持ちに蓋をしていたそうです。
帰国してすぐ、沖縄でビートメイカー/プロデューサーをやっているNGONGの存在を知り、DMをすると「家においで」と誘ってくれました。
そこでNGONGの作ったビートに合わせてフリースタイルで歌ってみると、「君は絶対に音楽をやった方がいい」という言葉をもらい、NGONGに手伝ってもらいながら楽曲として完成させることに。
その時に出来た初めての曲が、“I think she is”でした。
スタジオの場所からレコーディング方法まで、楽曲制作に必要なことを一から教わったそうです。
“I think she is”と“Take you”を出したあと、それを聞いた沖縄のクルー・SouthCat(サウスキャット)のメンバーに誘われて加入しました。
Southcat=地元の仲間を中心に2017年に結成したクルー。3Houseを始めとしたラッパーやシンガー数名、ビートメイカー、映像ディレクターなどが所属。
BCDMGと契約し上京
デビューのきっかけとなったのは、プロダクション・チーム「BCDMG」に所属するDJ Nobuが”I think she is”を聴いたことでした。
BCDMG=IOやYOUNG JUJU(現・KEIJU)、DJ CHARI & DJ TATSUKIも所属したヒップホップ・プロデュース/クリエイター集団
才能を感じたBCDMG側からオファーをもらったYo-Seaは、2018年春に大学を中退して上京しました。
2018年3月に”I think she is”でデビューしたYo-Seaは、その後積極的にさまざまなアーティストとコラボ曲をリリースし、徐々に注目される存在となっていきます。
上京して1週間後には、原宿・キャットストリートにあったバックブランド「MAKAVELIC」のお店で働きはじめ、週4日シフトに入りながら音楽活動を続けていました。
上京後初めてつくった曲が“22Vision”で、そのときのYo-Seaの心境が歌われています。
上京してからしばらくの間は、東京の生活に慣れるのに苦労していたというYo-Sea。
頻繁に扁桃腺が腫れ、1週間何も食べられなかったこともあったそうです。
扁桃腺の腫れは、ストレスや疲労が原因で起こるケースが多い症状です。
1stアルバム「Sea Of Love」をリリース
“Rendezvous”や“Without you”などのヒットで人気アーティストとして着実にステップアップしていったYo-Seaは、2023年8月に待望の1stアルバム「Sea Of Love」をリリース。
2020年から時間をかけて作られたこの作品は、これまでのYo-Seaの持ち味だったサウンドにさらにカラフルなバリエーションがプラスされ、これまでのファン層の外の人々にも届くヒット作となりました。
収録曲のなかでもアルバムに先行してシングルリリースもされた“Moonlight”は国内外でバイラルヒットし、Yo-Seaの代表曲とも呼べる1曲となりました。
2024年はフルバンドセットによるライブ「Billboard Live Tour 2024」を開催。
Yo-Seaのメロウな楽曲と美声を存分に堪能できる形態として大好評をよび、2025年3月の「ZEPP HANEDA」でもフルバンドのワンマンライブを開催。
新たなステージパフォーマンスの形式を見つけたYo-Seaは、ますますその人気を高めていきました。
Yo-Seaのファッション
Yo-Seaはファッションにも注目されることが多いアーティストです。
様々なブランドのモデルにも起用されるなど、その端正なルックスを生かした雰囲気のある着こなしが好きな方も多いはずです。
特によく被っているバケットハットやビーニーなどの帽子類が特徴的なので、いくつかのアイテムを紹介していきます。
↑こちらで被っているバケットハットは、“override(オーバーライド)”というブランドの「THM OGC Relax Hat SG」というアイテムです。

↑で着用しているビーニーは、“IDEASWAM(イデアスワム)”の「iDea mother of earth beanie」というアイテム。
↑こちらのビーニーは、パンツとベストと合わせた“Stone Island(ストーンアイランド)”の「ロゴパッチ ビーニー」というアイテムです。


↑こちらのビーニーは、“Carhartt(カーハート)”の「STRIPE BEANIE」というアイテムです。
人気曲・おすすめ曲
Moonlight
Yo-Seaの代表曲であり、自身がターニングポイントとなったと語る1曲。
オーバーグラウンドのポップスも手がける“マット・キャブ”によるプロデュースによって、80年代シティポップを思わせるような軽快なダンスナンバーに仕上がりました。
これまでヒップホップの黒い音にこだわっていたというYo-Seaにとって、自分の新たな可能性を気づかせてくれる楽曲になったそうです。
Flower
心地よいSTUTSのビートとYo-Seaの美声が織りなした、まさに“グッドミュージック”とでも呼びたくなる1曲。
何曲も一緒につくっているYo-SeaとSTUTSの相性の良さをあらためて感じさせられますね。
Without you
Yo-SeaのライブDJもつとめる盟友TOMiのビートを使った人気曲。
TOMiのビートはこれまでに何度もトライしていましたが上手くいかず、この曲で初めてハマって楽曲に仕上げることが出来たそうです。
Utada Hikaru - Too Proud (Remix) feat. Yo-Sea
2019年にリリースされ話題となった、宇多田ヒカルの楽曲“ Too Proud”のYo-Seaによるリミックス曲。
透明感のあるYo-Seaのヴォーカルがきわだったこの楽曲によって、デビュー間もないYo-Seaは大きな注目を浴びることになりました。
まとめ
この記事ではシンガーソングライターのYo-Seaについて紹介しました。
唯一無二の声とメロディセンスを合わせ持った素晴らしいアーティストで、これからまだまだ大きな舞台に立つことになりそうですね。
他にも様々なアーティストを紹介していますので、気になる人からチェックしてみてください!