賞金2000万円という前代未聞のスケールで行われるMCバトルイベント「バトルサミット2」。
前回大会はMCバトルシーンで名の知れた、人気と実力のある精鋭メンバーが選出され、数多くの名勝負が生まれました。
最大のサプライズ、“Zeebra”の出場には大いに沸きましたよね。
そして今大会の出場メンバー発表。かなり驚いた人が多いのではないでしょうか。
かつて「高校生ラップ選手権」に出場し、その後人気ラッパーとなったメンバーが続いたかと思えば、全くMCバトル経験の無いメンバーが複数人選出されました。
前回大会と比べてかなりチャレンジングなメンバー選出となった今大会。
この記事では、そんな「バトルサミット2」に出場するメンバーについて一人一人紹介していきます。
よく知らなかったり、興味のあるメンバーからチェックしてみてください。
目次
RedEye
“ヒップホップ新時代の王の座”を狙い、着々と階段をかけ上がっている、ラッパーの“Redeye(レッドアイ)”。
2025年2月に“最年少での日本武道館ワンマンライブ”も決まっているRedeyeのMCバトル戦歴は、過去に4度出場した「高校生ラップ選手権」での戦いが全てです。
大会名 | 成績 |
---|---|
第12回高校生ラップ選手権 | ベスト4 |
第13回高校生ラップ選手権 | 1回戦敗退 |
第14回高校生ラップ選手権 | 準優勝 |
第16回高校生ラップ選手権 | 優勝 |
第15回は「優勝するためにスキルを磨くため」に自ら不参加としました。
独特の少ししゃがれた高い声、レゲエからの影響を感じさせるフロウ、パンチの効いたトピックに耳を奪われがちですが、実はライミングも固いです。
バトルからは長らく離れていますが、当時から飛躍的に伸びたであろうスキルとパフォーマーとしての力量を武器に、良いバトルが期待できるのではないでしょうか。
NovelCore
“SKY-HI”が主催するレーベル「BMSG」に所属し、アーティストとして成功を収めている“NovelCore(ノベルコア)”。
15歳からMCバトルに参戦し、数々の名勝負をくり広げた有名な“MCバトル強者”でした。
大会名 | 成績 |
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第11回高校生ラップ選手権 | 準優勝 |
第12回高校生ラップ選手権 | 優勝 |
第16回高校生ラップ選手権 | 準優勝 |
U-22 MC BATTLE 2019 | ベスト4 |
「第12回高校生ラップ選手権」優勝をはじめとして、様々なMCバトルの大会で活躍。
最後にMCバトルを行ったのは、日本武道館で行われた「戦極MC BATTLE第24章」の“CHICO CALITO”戦です。
惜しくも1回戦で敗れるも、その後はより一層アーティスト活動に集中し、2024年1月には見事“日本武道館”でのワンマンライブを成功させました。
「武道館でのワンマンをクリアしたらバトルにも顔を出すよ」という自らの発言をみごとに回収しての、約3年ぶりとなるMCバトルへの参戦です。
抜群のリズムキープ力とラップの聞き取りやすさ、随所で差し込まれるサンプリングの見事さが特徴のNovel Core。
基本的なスキルがとにかく高い彼なら、ブランクを感じさせない見事なバトルを見せてくれるでしょう。
OZworld
独自の世界観を表現した活動で、アーティストとしてのフィールドを広げている“OZworld(オズワルド)”。
R'kuma名義で活動していた頃の彼は、第9回、第10回高校生ラップ選手権出場や、裂固、EINSHTEINとチームを組んで「フリースタイルダンジョン」に出るなど、 MCバトルで人気のラッパーでした。
大会名 | 成績 |
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第9回高校生ラップ選手権 | 1回戦敗退 |
第10回高校生ラップ選手権 | ベスト8 |
出場告知と共に、「バトル5年ぶりかな! 人生ラストMCバトル」と本人が語ったように、久々にして最後のMCバトル参戦になるようです。
バトルの特徴としては、相手へのディスよりも持ち前の変幻自在なフローとテクニックで観客を盛り上げるといったスタイルです。
性格的に初対面の人をディスったりすることが苦手だそうです。
「POPYOURS 2024」でも披露したように、大きな舞台でも映える桁違いのパフォーマンス力を持つ彼なら、代々木第一体育館でも大いに観客を魅了してくれそうです。
Leon Fanourakis
約8年ぶりのMCバトル参戦となる、“Leon Fanourakis(レオンファノラキス)”。
“leon a.k.a 獅子”時代に2度「高校生ラップ選手権に」出場し、第8回では見事優勝。
大会名 | 成績 |
---|---|
第6回高校生ラップ選手権 | ベスト8 |
第8回高校生ラップ選手権 | 優勝 |
MCバトルは高校生ラップ選手権とイベントで何度かやったのみでした。
当時とは発声の仕方から何から何まで別次元のスキルを持つ現在の彼がどんなバトルをするのか楽しみです。
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D.O
サプライズ続きの出場者の発表。
中でも“D.O(ディーオー)”の出場に驚いた人も多いのではないでしょうか。
なんせMCバトルの経験がありません。
“Redeye”のラジオ番組に出演した時の話ぶりからすると、遊びでもバトルをしたことが無いようでした。
どんなバトルをするのか全くわかりませんが、D.Oといえば独特の話術と返しの面白さで知られるラッパーです。
抜群のアンサー力で観客を沸かすのではないでしょうか。
あと対戦カードで期待したいのが、D.Oのことを“師”と仰ぐRedeyeとの“師弟対決”ですね。
2人ともその対戦カードが実現することを楽しみにしているようです。
孫GONG
第1回大会につづき連続出場となる“孫GONG(ソンゴング)”。
破れはしましたが、呂布カルマとのバチバチの熱い戦いはスゴかったですね。
バトル戦歴としてはタッグマッチを除くとかなり少ないのですが、2021年に行われた「真 ADRENALINE ABEMAノ乱」では見事に優勝しています。
大会名 | 成績 |
---|---|
真 ADRENALINE ABEMAノ乱 | 優勝 |
BATTLE SUMMIT | 1回戦敗退 |
孫GONGのバトルは、抜群の声量、ユーモアたっぷりに返し切るアンサー力、観衆を見方につけるパフォーマンス力が魅力のスタイルです。
相手とがっぷり正面から組み合うバトルが多いので、今回も熱い戦いを見せてくれそうです。
漢a.k.a.GAMI
7人目の出場者は、“漢a.k.a.GAMI(カンエーケーエーガミ)”です。
前回に続いて2度目の出場。
レジェンド“ZEEBRA”との対戦を任せられるのは、彼しかいなかったでしょう。
破れはしましたが、漢が相手だったからこそ、あの“伝説のバトル”は生まれました。
大会名 | 成績 |
---|---|
戦極MCBATTLE第18章 | 優勝 |
SPOTLIGHT 2020 | 準優勝 |
KING OF KINGS 2020 GRAND CHAMPIONSHIP FINAL | ベスト8 |
BATTLE SUMMIT | 1回戦敗退 |
扁平上皮ガンの入院を経てからの復帰戦が、このバトルサミット2です。
こういったトピックを見事なネタに昇華してしまうのが、彼の得意なスタイル。
何かドラマチックな展開を期待してしまう方も多いのではないでしょうか。
紅桜
2023年6月に、3年8か月の服役期間をへて出所したラッパーの“紅桜(ベニザクラ)”。
ひさびさのMCバトル復帰戦が、今回のバトルサミット2となります。
大会名 | 成績 |
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UMB2015 GRAND CHAMPIONSHIP | 1回戦敗退 |
UMB 2018 GRAND CHAMPIONSHIP | ベスト4 |
ADRENALINE 2019 FINAL | 1回戦敗退 |
ここ最近では、自身の出所後の様を追ったドキュメンタリーが広く見られるなどし、話題になりました。
そんな紅桜のバトルと言えば、なんといっても「UMB2018 GRAND CHAMPIONSHIP BEST4」の“MU-TON(現COCRGI WHITE)戦”でしょう。
癖のある岡山弁とこぶしの効いた独特のフロウで観衆に語りかけるようなスタイルで熱戦を演じ、名勝負として現在でも語り継がれるほどのインパクトを与えました。
12,000人を超える大観衆の前で、またあのようなバトルを見ることが出来るのでしょうか。楽しみです。
J-REXXX
9人目はレゲエDeeJayの“J-REXXX(ジェイレックス)”です。
この選出には驚いた方も多いのではないでしょうか。私はかなり驚きました。
レゲエDeeJayがMCバトルに出場するのは当たり前になっていますが、J-REXXXはMCバトルも未経験です。
紅桜と同郷で関係が深いことや、ジャパニーズ マゲニーズ との“最後の一本”で知ってはいましたが、レゲエ門外漢なのでそれ以外のことはわかりません。
高速フロウが持ち味で、ライブをとにかく盛り上げるパフォーマーだということですが、どんなMCバトルをするのか全く予想が出来ません。
紅桜との対戦になるのでしょうか? ある意味いちばん興味がある出場者です。
GASHIMA
フリースタイルダンジョンへの2度の挑戦や、“FSL VOL.1”でのCHEHON戦で知られる“GASHIMA(ガシマ)” 。
あえて悪役キャラに徹し、相手をおちょくるようなスタイルが特徴です。
キャリアが長いだけあって、基本的なラップスキルが高く、ステージでの見せかたもこなれています。
だれと当たって、どんな嫌味を繰り出すのか楽しみです。
SKRYU
O-EASTでのワンマンライブを成功させ、7月には日比谷野音でもライブを行うなどアーティストとしても活躍中の“SKRYU(スクリュー)”。
「戦極MCBATTLE 第29章(2023/3/12)」以来のMCバトルへの出場です。
大会名 | 成績 |
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戦極MCBATTLE 第23章 | 優勝 |
凱旋MC battle 西日本ZEPP TOUR 福岡 | 優勝 |
戦極MCBATTLE第28章 | ベスト4 |
口喧嘩祭special | 優勝 |
楽しそうにバトルをする姿で観衆を魅了するエンターテイナー。
下ネタ混じりのユーモアセンスもさることながら、巧みなライミングやサンプリングなど多彩なスキルも光ります。
今度の大舞台ではどんなショーを見せてくれるのか楽しみですね。
MIYACHI
“MIYACHI(ミヤチ)”の出場も、かなり驚いた人が多いのではないでしょうか。
抜群のスキルと独特のユーモアセンスで人気のMIYACHIですが、MCバトルの経験は全くありません。
↑漢Kichenでの会話が伏線になっていたとして、話題になっていますね(5:05〜の箇所)
この動画でも曲でもみずからネタにしていますが、アメリカで生まれ大学卒業まで向こうで暮らしていたMIYACHIの日本語は完璧ではありません。
相手との対話が重要なMCバトルに出たらどんな試合になるんでしょうか?
楽しみであると同時に、かなり不安も残るチャレンジングなブッキングです。
どんな試合になるのか見届けたいと思います。
RYKEY DADDY DIRTY
13人目の出場メンバーは、ラッパーの“RYKEY DADDY DIRTY(リッキーダディダーティ)”です。
前回に続き2回目の出場。
大会名 | 成績 |
---|---|
凱旋MC battle Special 2023 at 東京ガーデンシアター | ベスト4 |
BATTLE SUMMIT | ベスト8 |
何かと世間をさわがせているタイミングでの出場。今回は一体どんな試合になるのでしょうか。
良くも悪くもスリリングな試合になるのは間違いないでしょう。
般若
14人目の出場者は“般若(ハンニャ)”です。
今回の“レジェンド枠”といったところでしょうか。
「フリースタイルダンジョン」の初代ラスボスとして、数々の名勝負を繰り広げてきた般若。
大会名 | 戦績 |
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UMB 2008 GRAND CHAMPION SHIP | 優勝 |
大舞台であればあるほど力を発揮するタイプなのは間違いでしょう。
いったい誰と1回戦で当てるつもりなのでしょうか? 楽しみです!
Benjazzy
15人目の出場者は“Benjazzy(ベンジャジー)”です。
Benjazzyといえば、先日惜しまれつつも解散したBADHOP随一のラップ巧者とも言われるスキルフルなラッパー。
MCバトルの経験は、FSL(フリースタイルリーグ)VOL.2で行なったBonberoとの一戦のみです。
結果は1対2で惜しくも敗れましたが、そのラップスキルの高さをいかんなく発揮してくれました。
2度目のMCバトル参戦となる今大会は、前回以上に素晴らしい試合を展開してくれるのではないでしょうか。
歴代大会の結果
BATTLE SUMMIT 2022
大会名 | BATTLE SUMMIT |
---|---|
開催日 | 2022年9月19日(月) |
会場 | 日本武道館 |
賞金 | 1000万円 |
出場者
- RYKEY DADDY DIRTY
- ベル
- CORN HEAD
- JUMBO MAARCH
- がーどまん
- MU-TON
- CHEHON
- MOL53
- 孫GONG
- 呂布カルマ
- 釈迦坊主
- Authority
- SIMON JAP
- ID
- DOTAMA
- 梵頭
- 晋平太
- CHICO CARLITO
- Zeebra
- 漢 a.k.a. GAMI
結果(トーナメント表)
・結果-優勝 Authority
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BATTLE SUMMIT Ⅱ
出場者
- 1. Red Eye
- 2. Novel Core
- 3. OZworld
- 4. Leon Fanourakis
- 5. D.O
- 6. 孫GONG
- 7. 漢a.k.a.GAMI
- 8. 紅桜
- 9. J-REXXX
- 10. GASHIMA from WHITE JAM
- 11. SKRYU
- 12. MIYACHI
- 13. RYKEY DADDY DIRTY
- 14. 般若
- 15. Benjazzy
- MoneyHorse
結果(トーナメント表)
・優勝-般若
無料公開中の試合
まとめ
今回は「BATTLE SUMMIT2」出場者の紹介と、MCバトル戦歴や戦い方の特徴について解説しました。
全く予想できない今大会。いったいどんな試合が展開されて誰が勝ち残るのでしょうか。
当日を楽しみに待ちたいと思います。