9forの優勝で幕を閉じた「KING OF KINGS 2024 GRAND CHAMPIONSHIP FINAL」。
1年の総決算として行われたこの大会を制したのは9forでしたが、では「2024年、1年間を通じて総合的に強かったのは誰だったのか?」
この記事ではそんな問いに答えるべく、2024年に行われた全ての主要大会の成績をもとにラッパーの強さをランキングにしています。
人気や過去の実績は一切考慮せずに大会の成績を数値化してランキング化していますので、2024年のMCバトル最強のラッパーは誰だったのか興味がある方はぜひチェックしてみて下さい!
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目次
ランキングの決め方

対象とする大会
期間
このランキングは2024年に開催された大会の成績をもとに決められています。
対象期間は、その年のMCバトルの総決算である「KING OF KINGS GRAND CHAMPIONSHIP FINAL」(以下KOK FINAL)までとします。
「KING OF KINGS GRAND CHAMPIONSHIP FINAL」=「MCバトルの日本一を決める」というコンセプトで立ち上げられた大会。
つまり2024年の場合は、「KOK 2023 FINAL」(2024/1/8)〜「KOK 2024 FINAL」(2025/1/11)の間の期間で行われる大会が対象となります。
「KOK FINAL」は各大会の代表を集めたトーナメントの勝者をその年のNO.1とするものですが、本記事のランキングは1年という長い期間での総合NO.1というような位置づけだと思ってください。
主要大会のみ
ランキングの対象とする大会は、主要団体が開催する大会のみに限定します(地方での予選や小規模なものは除きます)
主要団体の定義としては、「KING OF KINGS GRAND CHAMPIONSHIP FINAL」への出場権を持っている団体とさせていただきます。
具体的には(2024年の場合)
- 凱旋MCバトル
- 戦極MCバトル
- 真ADRENALINE
- KING OF KINGS
- SPOT LIGHT
- 口喧嘩祭
- NEO GENESIS
- RedBull RokuMaru
- ENTA DA STAGE
以上の大会を対象とします。出場条件が極めて制限される「高校生RAP選手権」は対象外とします。
具体的にはこちらの記事で扱った大会を対象としています→【2024年】MCバトルの結果・予定まとめ(大会一覧)次はいつ開催される?
対象とする形式
「1 vs 1」のバトル形式をとる大会のみを対象とし、「チーム戦」や「タッグマッチ」形式の大会は対象外とします。
ポイントの計算方法
ポイントの計算方法としては、FSL(フリースタイルリーグ)のシステムをお借りして行いたいと思います。
FSL=「フリースタイルのプロリーグ化」をコンセプトに掲げ2022年に始まったMCバトルのリーグ。マッチメイク方式や勝敗のアプリ投票、全MCの成績を点数化して決められるランキング制度などが特徴。
各大会の上位に入った場合は加点、一回戦で負けたときのみ減点という方式です。
具体的な【ランキングを決めるポイントの加算条件】は以下のようなものです。
各大会で優勝 | 5pt |
各大会で準優勝 | 3pt |
各大会でベスト4 | 1pt |
各大会で1回戦負け | -2pt |
「この方法で強さを客観的に数値化できるのか?」という懸念もあるでしょうが、あくまでも一つの指標だと理解した上で楽しんでもらえたらと思います。
MCバトル強さランキング(2024年)

※大会が開かれる度に更新していきます
1位 輪入道
獲得ポイント 18pt
- 凱旋MC battle THE GIANT KILLING2 - 準優勝(3pt)
- 戦極MC BATTLE 第32章ー東海一閃ー 1回戦負け(ー2pt)
- 口喧嘩祭SPECIAL ~15周年感謝祭〜 ベスト4(1pt)
- 真ADRENALINE 炎夏闘乱 - ベスト4(1pt)
- Red Bull ROKU MARU - 優勝(5pt)
- THE 罵倒 2024 - ベスト4(1pt)
- SPOT LIGHT 2024 -大阪編- 準優勝(3pt)
- 戦極×凱旋 MC BATTLE 2024FINAL - ベスト4(1pt)
- 真ADRENALINE – Road to KOK – 優勝(5pt)
2024年の1年間を通じて最も強かったのは、“輪入道”でした。
長きにわたってMCバトルの強者として活躍し続けている輪入道。2024年は出場したほとんどの大会で上位に入る素晴らしい成績を残し、みごとNO.1に!
「戦極MC BATTLE 第32章」の1回戦でいきなり強敵のミメイと当たり破れましたが、60秒の長尺バースで戦う「Red Bull ROKU MARU」で通算2度目の優勝を果たすなど、ラッパーとしての地肩の強さを見せつけました。
年末の「真ADRENALINE – Road to KOK –」でも優勝し、みごと逆転で1位の座におさまりました。
2位 泰斗 a.k.a 裂固
獲得ポイント数 14pt
- SPOTLIGHT 2024 関東編 - 優勝(5pt)
- 戦極MC BATTLE 第32章ー東海一閃 ー 優勝(5pt)
- 口喧嘩祭(6/9)- ベスト4(1pt)
- 口喧嘩祭 SPECIAL(10/6)- 優勝(5pt)
- 口喧嘩祭 vs 戦極MC BATTLE - 1回戦負け(ー2pt)
輪入道が「真ADRENALINE – Road to KOK –」で優勝するまで、ランキング1位だったのが“泰斗 a.k.a 裂固”でした。
MCバトルシーンに登場してから10年近くたち、ライミングとフロウを高レベルで両立させるスタイルの第一人者としての地位を固めた裂固。
2024年もその実力をいかんなく発揮し、複数回の優勝と高い勝率をほこりました。
2024年は所属するクルー“HIKIGANE SOUND”が主催する「口喧嘩祭」の大会が多かったこともあって、参加大会数も多い1年でした。
先日、音源制作に集中するために1年くらいMCバトルへの参加を休止することを発表しました。残念ですが、休止後はまた戻ってくるそうなので楽しみに待ちたいですね。
3位 ミメイ
獲得ポイント 13pt
- KOK vs 真ADRENALINE 2024 - 1回戦負け(ー2pt)
- 口喧嘩祭SPECIAL ~15周年感謝祭〜 1回戦負け(ー2pt)
- 真ADRENALINE 炎夏闘乱 - ベスト4(1pt)
- 凱旋MC battle 夏ノ陣U-27 - 準優勝(3pt)
- NEO GENESIS Vol.5 – CROSS OVER編 – 優勝(5pt)
- 凱旋MC battle 九州冬ノ陣2024 - 優勝(5pt)
- Red Bull ROKU MARU - 1回戦負け(ー2pt)
- SPOT LIGHT 2024 -大阪編- 1回戦負け(ー2pt)
- 戦極×凱旋 MC BATTLE 2024FINAL - 準優勝(3pt)
- NEO GENESIS vol.6 – Road to KOK編 – 準優勝(3pt)
若手実力派として知られる“ミメイ”にとって、2024年は飛躍の年となりました。
「NEO GENESIS Vol.5」「凱旋MC battle 九州冬ノ陣」の連続優勝など、一気に突きぬけた印象を持った方も多いのではないでしょうか。
また、出場大会数の多さも特筆すべきポイントです。2024年の主要大会最多出場者はぶっちぎりで彼でした。
惜しくもベスト8で終わった大会や、1回戦で敗退した大会が多かった点が惜しい点ですが、これだけ出場していたのですから仕方ないですね。
ゲストとしてこれだけ呼ばれるということは、実力のみならず人気も兼ねそなえているということ。「2024年のMVP」の有力候補に間違いなく入る活躍ぶりでした。
4位 CIMA
獲得ポイント 10pt
- SPOTLIGHT 2024 関東編 - 準優勝(3pt)
- 凱旋MC battle東西選抜春ノ陣2024 - ベスト4(1pt)
- 口喧嘩祭(6/9)- 優勝(5pt)
- 口喧嘩祭 SPECIAL - 1回戦負け(ー2pt)
- 口喧嘩祭 vs 戦極MC BATTLE - 1回戦負け(ー2pt)
- SPOT LIGHT 2024 -大阪編- 優勝(5pt)
実力派として知られる“CIMA”も2024年のMCバトルシーンを沸かせたひとりです。
2度の優勝、特に「SPOT LIGHT 2024 -大阪編-」では1回戦からMC☆ニガリ、裂固、SILENT KILLA JOINT、KBD、輪入道という難敵を次々に倒しての見事な優勝でした。
1回戦負けすることもありますが、ハマったときの強さは凄まじく見事4位にランクイン。
大阪がほこる伝統の韻踏みスタイルの強者として、2025年も活躍をしてくれそうです。
4位 呂布カルマ
獲得ポイント 10pt
- KOK vs 真ADRENALINE 2024 - 優勝(5pt)
- 戦極MC BATTLE 第32章ー東海一閃ー ベスト4(1pt)
- Red Bull ROKU MARU - 1回戦負け(ー2pt)
- 口喧嘩祭 vs 戦極MC BATTLE - 優勝(5pt)
- NEO GENESIS vol.6 – Road to KOK編 – ベスト4(1pt)
“呂布カルマ”はCIMAと同ポイントで4位に入りました。
2024年は出場大会数が他の常連組に比べて少なかったにも関わらず、複数回の優勝でポイントを稼ぎランクイン。
個人戦以外にも「MC BATTLE MATSURI」に“TEAM 口喧嘩祭”の大将として出場し優勝するなど、少ない大会数でインパクトを残した1年でしたね。
近年のMCバトルシーンに対しての痛烈な苦言も大いに話題になりました。
賛否はあるでしょうが、長年シーンを見てきたベテランのまっとうな意見として賛同する方も多かったのではないでしょうか。
6位 がーどまん
獲得ポイント 7pt
- 凱旋MC battle 夏ノ陣U-27 - ベスト4(1pt)
- NEO GENESIS Vol.5 – CROSS OVER編 – 準優勝(3pt)
- 凱旋MC battle 九州冬ノ陣2024 - 準優勝(3pt)
人気MCの“がーどまん”は今年はMCバトルに出ないのかと思いきや、8月後半に開かれた「凱旋MC battle 夏ノ陣U-27」から参戦。
ピラフ星人と知葉瑠を破りベスト4に入ると、「NEO GENESIS Vol.5」「凱旋MC battle 九州冬ノ陣」で連続準優勝をはたしランクインしました。
いきなり出てこれだけ結果を残す彼の実力に、あらためて驚いた方も多いのではないでしょうか。
年末も大会への出場が決まり期待が高まっていましたが、体調(ぜんそく)の悪化によりMCバトルは引退(休養)するとの事で残念ですね。
7位 MOL53
獲得ポイント 5pt
- 渋谷レゲエ祭 vs 真ADRENALINE - ベスト4(1pt)
- 凱旋MC battle THE GIANT KILLING2 - 1回戦負け(ー2pt)
- SPOTLIGHT 2024 関東編 - ベスト4(1pt)
- 口喧嘩祭SPECIAL 〜15周年感謝祭〜 優勝(5pt)
「KOK 2023 FINAL」の勝者としてスタートした“MOL53”は、2024年もシーンに欠かせないMCとして盛り上げました。
大会ごとの気分のムラの差が大きく実力ほどポイントは伸びませんでしたが、個人戦以外のチーム戦やタッグマッチで活躍したりと、本気になった時のパフォーマンスは見事なものでした。
7位 SIMON JAP
獲得ポイント 5pt
- KOK vs 真ADRENALINE 2024 - 1回戦負け(ー2pt)
- 戦極MC BATTLE 第32章ー東海一閃ー ベスト4(1pt)
- Red Bull ROKU MARU - ベスト4(1pt)
- THE 罵倒 2024 - 優勝(5pt)
2024年も唯一無二の存在感でインパクトを残した“SIMON JAP”もランクイン。
もっともハードコアなMCバトル「THE 罵倒 」で優勝し、KOK FINALへの出場権を獲得したのは流石の一言でした。
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まとめ
この記事では、2024年の主要MCバトル大会の成績をもとにした強さランキングをつけてみました。
いかがでしたか? あなたが思っていたMCがランクインしていたでしょうか? それとも意外なメンツが並んでいたでしょうか?
あくまで一定のルールのもとでつけたランキングなので、強さの一つの指標にしか過ぎませんが、楽しんでもらえたなら嬉しいです。
他にもMCバトルに関する記事を色々と書いているので、気になるものからチェックしてみてください!