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戦極MCバトルとは?ルールや特徴、歴代大会の結果や視聴方法まで徹底解説!

ここ10年ほど続く“MCバトルブーム”。

そんなMCバトルシーンに最も貢献した大会といえば、「戦極MCBATTLE」でしょう。

現在はMCバトルを行う団体が数多くありますが、「戦極MCBATTLE」を立ち上げた2012年当時は、ほぼUMBしか無い状況でした

大阪には現在でも続いている「ENTER」「SPOTLIGHT」という大会が、東京にも「ADRENALINE」(真・ADRENALINEの前身)などはありましたが、全国的には“UMB1強”という時代でした。

そんな時代から現在に至るまでコンスタントに開催し、MCバトルシーンを盛り上げるために多種多様な試みで新規ファンを増やし続けた「戦極MCBATTLE」。

この記事ではそんな「戦極MCBATTLE 」について徹底解説していきます。

この記事でわかること

  • 戦極MCBATTLEとはどんな大会なのか(成り立ち、主催者、司会者など)
  • 本イベント(〜章)以外にどんな大会があるのか
  • 特徴・ルールについて
  • 歴代大会の結果
  • 過去の大会を見る方法(配信、DVD、YouTube)

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戦極MCBATTLEとは

「戦極(せんごく) MCBATTLE」とは2012年から始まったMCバトルの大会です。

2012年から現在までコンスタントに大会を開催。

  • 13章(2015/12/27)ー「O-EAST」
  • 17章(2018/2/17)ー「Zepp Divercity」
  • 24章(2021/10/9)ー「日本武道館」
  • 29章(2023/3/12)ー「両国国技館」

と、人気の高まりと共に規模を拡大して現在にいたります。

大会の成り立ち

・「戦極MCBATTLE」は前身の大会である「戦慄(せんりつ)MCBATTLE」から引き継いで開催された大会です。

「戦慄MCBATTLE」とは、ダンサーの“DJ会長”がオーガナイザー、司会をラッパーの“アスベスト”がつとめたMCバトルです。2007年〜2011年まで開催された後、“MC正社員”がオーガナイザーとなり、2012年〜「戦極MCBATTLE」と名前を変え引き継がれました。アスベストはスタッフとして「戦極MCBATTLE」にも残りました。

主催者

主催者は「MC正社員」です

バトルヘッズで自身もMCバトラーだった“MC正社員”は、2009年に「戦慄MCBATTLE」の運営をつとめていた“アスベスト”に「イベントを手伝ってくれ」と声をかけられ、運営スタッフとして関わることになりました。

「戦慄MCBATTELE」のずさんな運営を見かねたMC正社員は、さまざまな改革のアイデアを出したり、自身の「裏方向きの資質」を生かし次第に(出演者決め〜ブログの運営やYouTubeへの動画UP)など全ての仕事をほぼ一人でこなすように。

印刷会社の営業マンとして夜遅くまで働きながら、仕事中の時間や深夜に運営スタッフとしての仕事をこなす毎日だったそうです。

↓MC正社員が初めて運営に関わった当時の大会。過去最高のMCエントリー数、集客を記録。

「こんな全部を一人でこなすような状態なら、独立してやった方がいい」と決意し、「戦慄MCBATTLE」からオーナーも引き継ぐ形で2012年1月〜「戦極MCBATTLE」をスタート。

2012年の年末に会社を設立し、2013年に印刷会社を辞職。

MCバトルに専念するようになり現在に至ります。

2011年に結婚し、印刷会社を辞めた時には子供もいましたが、「戦極MCBATTLE」に人生も賭ける思いで挑んだそうです。

司会

「戦極MCBATTLE」の司会をつとめているのは、レゲエdeejayのMAKA(マカ)”です。

MCバトルの出演者としても有名ですね。

「戦極MCBATTLE」の司会は“八文字”さんが初代司会として長らくつとめていましたが、武道館で行われた「第24章」大会をもって勇退

「第25章」大会から二代目司会の“MAKA”が担当しています。

“MAKA”は以前から本章以外の「U-22 MC BATTLE」などでは司会をつとめていました。

また本章以外の大会では、ラッパーの“NAIKA MC”が司会をつとめることもあります。

合わせて読みたい→ MCバトルにおける「司会」について徹底解説!全15大会の担当も紹介

主な大会の種類

「戦極MCBATTLE」にはさまざまな種類の大会があって分かりにくいのですが、今でも定期的に行われている大会は

  • 本章(メインとなる大会)
  • U-22(若手MC限定の大会)
  • BATTLE ROYALE(「複数人が同時に対戦し、1名の勝者を選ぶ」という変則的なバトル)

以上の3つとなります。

他にも「今では開催されなくなった大会」や、「スポット的に行われる大会」など、長い歴史の中で色々な大会がありました。

本章

メインとなる大会で、「第〇〇章-サブタイトル-」という大会名をつけることが通例となっています。

「第32章 -東海一閃-」、「第33章 ー西の3on3 Special2024ー」のような感じです。

優勝賞金として30万円が渡されます。

特別な大会、「24章-武道館」「29章-両国国技館」の場合は賞金100万円でした。

U-22

出場資格を22歳以下に限定した大会。

2016年に新世代を担うスターを発掘すべく始まりました。

優勝者には賞金22万円の他、本章への出場権が与えられます。

複数開かれる予選会の通過者と、ゲストバトラーがU-22世代の頂点を決めるべく戦います。

BATTLE ROYALE

バトルロイヤル方式(複数人が一度にステージに上がって戦う勝ち抜き戦)を採用した大会。

  1. 【1stRound】4人1組で戦い(6組)、1名のみ勝ち抜け
  2. 【敗者復活戦】1stRoundで負けた3名を組み直し(6組)、3人1組で戦い1名のみ2ndRoundへ
  3. 【2ndRound】勝ち抜いた4人1組で戦い(3組)、各組1名のみ勝ち抜け
  4. 【FINALSTAGE】3名で戦い優勝者を決める

以上のような形式で戦い、優勝者には賞金15万円の他、本章への出場権が与えられることもあります(大会による)

ルール・特徴

ルール

「戦極MCBATTLE」には様々な大会がありますので、ここでは「本章」に限定されていただきます。

また、ルールや方式は大会によって少しずつ違っていますので、一般的なパターンを基本に解説していきます。

常に「少しでも面白い大会にするにはどうすれば良いか?」を考える“MC正社員”は、その時期、大会によってベストだと思う方式を試し続けています。

勝敗の判定は「観客判定」を取っており、司会者が観客の声と挙手の数から判断します(判断できないほど拮抗している場合は延長戦へ)

・試合形式は、一回戦〜BEST8までは8小節×3本でビートは固定、BEST4と決勝は先攻に「8小節×4本か、16小節×2本のどちらかの選択権」と、「ビートを複数から選ぶ権利」が与えられることが多いです。

BEST8から8×4になったりビート選択があったり、決勝はアカペラ一本を含む3本勝負になったりと、大会によって少しづつ異なることがあります。

特徴

「戦極MCBATTLE」は現在ではMCバトルで当たり前になっている様々なシステムを生み出しました

例えば

  • 出場者はみんなエントリーが基本だった時代に、ゲストバトラーを入れた。
  • ゲストLIVEにお客さん皆が見たいような豪華なラッパーを呼んだ
  • 歴代チャンプ+他大会の成績優秀者+当日予選の勝ち上がり組という構成
  • YouTubeにベストバウトをあげていく
  • バトル用のオリジナルビートを使う(現在は権利関係をクリアした上で「既存の曲」を使用することが多くなりました)

これらの試みは現在では当たり前になっていますが、全て「戦極MCBATTLE」が初めておこなった施策です。

よって、「戦極MCBATTLE」独自の特徴は何かと聞かれると、逆に答えるのが難しいのです(他の大会が戦極が作り上げたシステムをベースにしているからです。)

よくある疑問に「戦極と凱旋の違いって何なの?」というものがありますが、凱旋のオーガナイザーの“怨念JAP”はもともと戦極の運営スタッフから独立した「MC正社員の門下生」のような人なので、ハッキリとした違いというより、「演出面の細かな違い」や「大会のテーマの打ち出しかたの違い」としか答えようがありません。それぐらい戦極が現在のMCバトルのスタンダードを作り上げたということです。

という話を前提にして敢えて特徴をあげると

  • 芸人やアイドルなど他ジャンルの人を呼ぶなど、MCバトルシーンの裾野を広げようとしている。
  • 新たな才能の発掘・育成を意識的におこなう試みを意識的に行っている

といったところでしょうか。

とくに近年、2つ目の「新たな才能・若手」の発掘・育成に力を入れている」という点が目立ちます。

どの大会も同じような有名MCばかりが出場して、これから成り上がりたい若手が出にくい状況にあるのが、現在のMCバトルシーンの課題としてよくあげられます。

そんな中「戦極MCBATTLE」は誰でも参加可能なフリーエントリー制の小規模大会を頻繁に開催しています

そこで結果を残せば、大きな大会の出場権が与えられ、大きく認知度をあげるチャンスがつかめます。

「若手スターの不足」に危機感を持っているMC正社員が意識的にそのような大会を増やしているようです。

歴代大会の結果・どこで見れるのか

この項目では「戦極MCBATTLE」の歴代大会の結果と、どこで視聴可能なのかを一覧にしてまとめていきます。

【本章】☞☞横スクロールできます☞☞

大会名
優勝者
(準優勝)
どこで視聴できるか
第1章晋平太
(チプルソ)
DVD
第2章黄猿
(菊丸)
DVD
第3章TKda黒ぶち
(崇勲)
DVD
第4章TKda黒ぶち
(オロカモノポテチ)
YouTube
(一部のみ)
第5章チプルソ
(晋平太)
YouTube
(一部のみ)
第6章鎮座DOPENESS
(KBD)
YouTube
(一部のみ)
第7章DOTAMA
(ERONE)
YouTube
(一部のみ)
第8章サイプレス上野
(GOLBY)
YouTube
(一部のみ)
第9章DOTAMA
(SIMON JAP)
YouTube
(一部のみ)
第10章晋平太
(GOLBY)
DVD
第11章GOLBY
(CIMA)
DVD
第12章呂布カルマ
(KZ)
DVD
第13章NAIKA MC
(KEN THE 390)
DVD
第14章呂布カルマ, K.Lee
(DOTAMA, NAIKA MC)
DVD
第15章GADORO
(MOL53)
ABEMA
DVD
第16章MOL53
(SAM)
ABEMA
DVD
第17章GIL
(呂布カルマ)
ABEMA
DVD
第18章漢 a.k.a. GAMI
(呂布カルマ)
DVD
第19章MU-TON, SAM, ID
(じょう, ニガリ, かしわ)
DVD
第20章SAM
(呂布カルマ)
DVD
第21章Authority
(呂布カルマ)
DVD
第21.5章RAWAXXX
(呂布カルマ)
YouTube
(一部のみ)
 第22章MU-TON
(SILENT KILLA JOINT)
DVD
第23章SKRYU
(呂布000カルマ)
DVD
第24章呂布000カルマ
(鬼ピュアワンライン)
ABEMA
DVD
第25章SAM
(呂布000カルマ)
ABEMA
第26章MU-TON
(呂布カルマ)
ABEMA
第27章MU-TON
(呂布カルマ)
ABEMA
第28章ミメイ
(呂布カルマ)
YouTube
(一部のみ)
第29章SAM
(呂布カルマ)
DVD
第30章SAM, MAKA, DOTAMA
(輪入道, 裂固, 呂布カルマ)
ABEMA
第31章SAM
(Authority)
ABEMA
第32章泰斗a.k.a.裂固
(DOYAMA)
ABEMA
第33章ライマーズ改
(ミメイ / バチスタ / Kーrush)
ABEMA
第34章KOPERU
(Ryo)
ABEMA
第35章脱走 & 杏地
(バチスタ & K-rush)
ABEMA
※YouTubeと記載がない大会もふくめ、全大会一部の試合は見れます

【U-22】☞☞横スクロールできます☞☞

大会名
(開催日)
優勝者
(準優勝)
視聴できるもの
超ライブ×戦極U-22 MC BATTLE東京公演
(2016.8.2)
Lick-G
(Amateras)
DVD
超ライブ×戦極U-22 MC BATTLE大阪公演(2016.8.14)adam
(じょう)
DVD
超ライブ×U-22 MC BATTLE 2017 FINAL
(2017.8.25)
9for
(ミメイ)
DVD
U-22 MC BATTLE 2018 FINAL
(2018.10.12)
じょう
(T-TANGG)
ABEMA
DVD
U-22 MC BATTLE 2019 FINAL
(2019.8.16)
Authority
(だーひー)
ABEMA
DVD
U-22 MC BATTLE REVENGE SPECIAL
(2020.7.5)
Rabbit
(DOPEMAN)
ABEMA
DVD
U-22 MC BATTLE-秋の祭典-
(2020.9.27)
SKRYU
(RAGA)
ABEMA
DVD
U-22 MC BATTLE 2021 FINAL
(2021.6.13)
Yella goat
(TERU)
ABEMA
U-22 MC BATTLE 2022 FINAL
(2022.11.12)
Fuma no KTR
(11’Back)
ABEMA
※YouTubeと記載がない大会もふくめ、全大会一部の試合は見れます

【BATTLE ROYAL】☞☞横スクロールできます☞☞

大会名
(開催日)
優勝者
(決勝他2名)
視聴できるもの
戦極MCBATTLE ROYAL2017
(2017.10.22)
じょう
(ミステリオ)
DVD
戦極 MCBATTLE ROYAL 2018
(2018.10.21)
バチスタ
(ミメイ、藤KooS)
YouTube
(一部)
戦極 MCBATTLE ROYAL 2019
(2019.11.3)
ミメイ
(龍鬼、9for)
YouTube
(一部)
戦極 MCBATTLE ROYAL 2020
(2020.12.31)
S-kaine
(Fuma no KTR、あきらめん)
YouTube
(一部)
戦極10周年記念 BATTLE ROYAL
(2022.04.09)
RAWAXXX
(Fuma no KTR、ミステリオ)
ABEMA
戦極11周年記念 BATTLE ROYAL
(2023.09.16)
yella goat
(DOTAMA、MAKA)
ABEMA
戦極12周年記念 BATTLE ROYALE(
2024.4.13)
 K-rush
(DOTAMA、Sitissy luvit)
ABEMA
※YouTubeと記載がない大会もふくめ、全大会一部の試合は見れます

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ABEMAで視聴可能なその他の大会

  • 戦極CROSSOVER II -U22 MCBATTLE 3on3-(2018.7.14)
  • 戦極CROSSOVER III 戦極軍vs凱旋軍(2018.12.31)
  • 戦極CROSSOVER IV AsONE×戦極MCBATTLE(2019.04.29)
  • 戦極Rhymers High(2019.06.23)
  • 戦極Rhymers High 2-令和元年大晦日..関西押韻祭-(2019.12.31)

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まとめ

この記事では「戦極MCBATTLE」について解説してきました。

現在のMCバトルシーンを作り上げるうえで最も貢献した大会は、今も「より面白いバトルにするにはどうすればいいか?」を模索し続け、さまざまな新たな試みに挑戦しています。

今後はどんな趣向の大会を開くのでしょうか。

これからも楽しみに追いたいと思います!

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