ラッパーの“YZERR(ワイザー)”といえば、全身にびっしりと入ったタトゥーに目が行きますよね。
タトゥーの量だけではなく、デザインも独自性があって興味深いものだらけです。
この記事では、そんなYZERRのタトゥーについて徹底的に紹介していきます。
YZERRがどんなタトゥーを入れているのか興味がある方はチェックしてみて下さい!

YZERRのタトゥー紹介(部位別)
顔

こちらは顔の右側に刻まれたタトゥー。
「044」は川崎市の市外局番。
「BreatH」は2018年にグループのアパレルブランド“BreatH”をスタートする時に入れたもの。
「K」は川崎(Kawasaki)の頭文字。

顔の左側にもたくさんのタトゥーが入っています。
「Ikegami」=池上、生まれ育った池上町の文字。
真ん中に入っているのは、川崎市川崎区のシンボルマークです。

縦に入っている文字は「Stay true」=(自分に)正直であれ、(自分を)偽(いつわ)らない、というような意味の言葉ですね。
普段は髪に隠れて見えなくなっているところにもタトゥーが入っています。

「South SIDE」=川崎の南部という自分たちのフッドを示した大きなタトゥーが入っています。
首
首には羽がお札になっている鳥が描かれています。
“金を稼いで舞い上がる”というような意味合いでしょうか。

この鳥の足元あたりに何やら言葉が刻まれています。そちらがこちら↓

「too fast to live too young to die」=“余りにも若く死ぬには早すぎる”という意味の言葉が彫られています。
胸元
胸元には鏡を抱える2人の天使が描かれています。

この天使はYZEERや仲間達を表しているそうです。
胸下〜腹部

天使のタトゥーの下、胸下〜腹部には「煙が上がる川崎の工場地帯」「Kawasaki」。
腹部には「街中を走る高級車(ロールスロイス?)」と、「札束とサイコロとトランプ」が描かれています。
「札束とサイコロとトランプ」はギャンブルを連想させますね。あと燃えているようにも見えるのですが、そこにも意味が込められているのでしょうか?
競馬、競輪など公営ギャンブルが揃う川崎南部の土地柄が関係していそうですが。
指

指には左右を合わせると「MOBB LIFE」になるように文字が彫られています。
これは言わずもがな、初の全国流通となったグループの勝負作である2ndアルバム「Mobb Life」をリリースするタイミングで彫られたものです。

腕
腕には曲でも語っている初期に入れたタトゥーが並んでいます。
身体に40oz 川崎池上2丁目の街角、雑草の中コンクリートに咲いた真っ赤な薔薇一本 初めて入れたの大事な人じいちゃんとばあちゃんの顔
“inkboyz”より

上が「川崎池上2丁目の街角」、下に描かれているのがYZERRを育ててくれた「祖父母の顔」です。
YZERRが悪さをしながらも最終的にまともになれたのは、優しい祖父母からの愛情を受けて育ったことが大きいといいます。
初めにタトゥーを入れるのに選ぶほど、大切でかけがえのない存在であるという事ですね。

こちらが腕に彫られた「コンクリートに咲いた真っ赤な薔薇」のタトゥー。
ちなみに伝説のラッパー2Pacがデビュー前に書いた詩をまとめて死後に出版された詩集で「コンクリートに咲いたバラ」という本があります。

YZERRがこの詩集を読んだのかはわかりませんが、込められた意味は同じようなものなのでしょう。
“身体に40oz”の40oz(オンス)というのは、「OLDE ENGLISH 800 40oz」という瓶に入ったビールのこと。
40oz=1183mLというかなりビッグサイズのお酒です。

“B.H.G”のリリックにも「溜まる裏路地 仲間と40oz」とあります。
アメリカの映画やラッパーのMVで酒を紙袋に隠して飲んでいるシーンを見たことがあると思いますが、あの袋の中身はこのビールです。
YZERRはこの40ozのボトルのタトゥーも入れています。
まとめ
この記事ではラッパーYZERRが入れているタトゥーについて紹介しました。
自分のルーツとなる色々なモチーフが入っていて、どんな意味が込められているのかを考えるのも面白いものが多かったですね。
他にも日本のヒップホップに関しての記事を色々と出しているので、興味のあるものからチェックしてみて下さい!