現在数多くあるMCバトルの大会の中でも、もっとも勢いのある大会といえば「凱旋MC battle」でしょう。
「さいたまスーパーアリーナ」でMCバトルを行うという今まで考えられなかったチャレンジは、業界全体に大きな衝撃を与えました。
この記事ではそんな大人気MCバトル「凱旋MC battle」とはどんな大会なのかを徹底解説していきたいと思います。
過去の全大会がどこで見れるのかも解説していますので、そちらを探すのにも利用してください。
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目次
凱旋MC battleとは
「凱旋MC battle」とは“怨念JAP”が2017年に立ち上げたMCバトルの大会です。
第一回大会は2017年9月に渋谷にある「club bar FAMILY」(キャパ200人)にて行われ、その後イベントの人気の高まりと共に規模を拡大。
- 2019/7/31の“夏ノ陣2019”は「Spotify O-EAST」(キャパ1300人)
- 2020/1/19の“冬ノ陣2020”は「Zepp Divercity」(キャパ2400人)
- 2021/2/23の“SPECIALアリーナの陣”は「ぴあアリーナMM」(キャパ12000人)
- 2022/5/15の「さいたまスーパーアリーナ」(キャパ37000人)
このように短期間で一気に規模を拡大し、コロナ禍という厳しい状況の中でも各大会を成功させてきました。
主催者
・「凱旋MC battle」の主宰者は“怨念JAP(オンネンジャップ)”です。
大会の司会者としてもおなじみですね。
もともとは自身もプレイヤーとして様々なMCバトルに参加していましたが、「戦極MC BATTLE」の主催者である“MC正社員”から「スタッフとして参加しないか」と声をかけられ、裏方としてMCバトルに関わるようになりました。
2015.12.27に開催された「戦極MC BATTLE 13章」からスタッフとして参加。最終的には司会をつとめる程にまでなりました。
「戦極MC BATTLE」のスタッフとして様々な仕事をこなす内に、イベント運営のノウハウを習得。
そんな中で怨念JAPが抱いていた思いは
- プレイヤーとしてよりも運営側の方が楽しい
- MCバトルに対しての「こうやったらいいのに」という色んなアイデアがたまっていた
- 20歳前後の同世代で才能のあるラッパーが急速に増えていたが、主催者は年長者ばかりで生かし切れていない。彼らにスポットライトを当てたら人気が出るんじゃないか。
そんな思いから2017年、若干21歳の時に「凱旋MC battle」を立ち上げました。
会場
・地方で開催されることも多い「凱旋MC battle」の会場には、さまざまな施設が使用されます。
「ぴあアリーナ」や「さいたまスーパーアリーナ」「東京ガーデンシアター」など1年に1回開かれる“SPECIAL大会”以外では、だいたいキャパ1500人〜3000人ほどの会場が使用されるケースが多いです。
中でも多いのは、全国各地のZeppホールや各MCバトル大会でおなじみの豊洲PITです。
【使用されることが多い会場】
- Zeppホール(札幌、DiverCity(東京) 、横浜、名古屋、大阪、福岡)
- PIT(豊洲、仙台)
特徴・ルール
特徴
「凱旋MC battle」の特徴としては、以下の3点があげられます。
特徴1 出場者を2つのグループにわけて、両者を一回戦で戦わせる
数年振りの凱旋東西選抜
— 戦極MCBATTLE 公式 (@sengokumc) May 5, 2024
引用RTで優勝を予想!
凱旋MC battle 東西選抜 春ノ陣 2024 at Zepp Namba【独占生中継】
視聴:https://t.co/o1iDXNFx3A pic.twitter.com/0wmnp4OZsh
・「凱旋MC battle」は年4回(春、夏、秋、冬)開催し、それぞれの大会を「〜ノ陣」というタイトルをつけるところからスタートしました。
独自のアイデアとして、「東日本出身のMC」と「西日本出身のMC」を「東西選抜」として同数選出し、一回戦で必ずその両者が戦うようにするという形式にしました。
「凱旋mc battle 東西選抜 春ノ陣 2020」というような大会名をつけます。
また年に1回、秋ノ陣だけは1 vs 1 の形式のバトルではなく、3人1組でのチーム戦を行うのも通例でした。
「東西選抜 秋ノ陣 2020」を最後にこの決まった形式は終わり、1年に開催する「回数」も「東西選抜」という枠組みも無くなりましたが、2024/5/6に開催された「凱旋mc battle 東西選抜春ノ陣2024」で久々に復活しました。
「東西選抜」という形式は減りましたが、代わりに「the giant killing」という「強者MC」と「新世代MC」に分けて戦わせるという新たな試みが始まりました。
出場者が有名MCばかりで固定化してきている中で、「もう一度これからの若手にスポットライトを当てる場をつくりたい」という想いから作られた形式だそうです。
特徴2 舞台演出のクオリティの高さ
・「凱旋MC battle」の2つ目の特徴は、舞台演出が豪華でカッコいいところです。
舞台装置、照明演出、音の使い方、ビジョンに写し出される映像、そのどれもがスタイリッシュカッコよく見えるようにこだわられて作られています。
大きな会場で行われる年に1度のSPECIAL大会では、より一層豪華な舞台演出が楽しめます。
正直な話し、現在はMCバトルを行ういろいろな団体がありますが「バトルそのもの」は同じようなものになります。
そこで差別化する戦略として、主宰の“怨念JAP”は徹底的にカッコいい演出にこだわりました。
単純なようですが、ここの部分が「凱旋MC battle」を短期間で最も集客力のある大会に押し上げた最大の要因だと思います。
ゲストLIVEの豪華さ
5月15日 日曜日
— 凱旋MCbattle (@gaisenmcbattle) April 28, 2022
凱旋MC battle in
💥さいたまスーパーアリーナ💥
ゲストLIVE
🔥AK-69
🔥BAD HOP🔥
🔥JP THE WAVY🔥
🔥¥ello Bucks
全4組のゲストLIVE‼︎
‼︎歓声アリで開催いたします‼︎
↓2次先行チケット購入はこちらから↓https://t.co/mH3hqX9P3X pic.twitter.com/etNB61oWeo
・「凱旋MC battle」の特徴の3つ目は、ゲストLIVEの豪華さです。
特に年に1回開かれる「SPECIAL大会」では、ワンマンでも大きな箱でLIVEをするような超人気ラッパーが過去に何度もゲストLIVEに出演しています。
【過去に出演した人気ラッパー】
- AWICH
- BAD HOP
- JP THE WAVY
- AK69
- ¥ellow Bucks
SPECIAL大会以外でも、「過去にMCバトル出場経験があり現在は音源でも人気ラッパー」を中心に豪華なゲストLIVE陣が出演しています。
ルール
一部の大会を除き、「凱旋MC battle」の基本的なルール・システムは以下のようなものになります。
- 勝敗は観客判定によって決める(延長も含め判断は司会の怨念JAPがおこなう)
- 1回戦〜BEST8までは「8小節×3本」、準決勝と決勝は「8小節×4本」か「16小節×2本」(先攻に選択権)
- 1回戦〜BEST8までは決まったビート、準決勝と決勝は2人のDJのビートから選ぶ(先攻に選択権)
「東西選抜 春ノ陣 2020」「アリーナノ陣 at ぴあアリーナMM」「at.さいたまスーパーアリーナ」のみ審査員制で行われました(観客判定なし)
歴代大会一覧と結果
「凱旋MC battle」の歴代大会の一覧と結果は以下のとおりです
☞☞横スクロールできます☞☞
イベント名 (開催日) | 優勝者 (準優勝) |
---|---|
東西選抜 2018 (2018/6/24) | K-razy (MAKA) |
東西選抜 春ノ陣 2019 (2019/4/4) | CIMA (MC☆ニガリ a.k.a 赤い稲妻) |
東西選抜 夏ノ陣 2019 (2019/7/31) | Authority (U-mallow) |
東西選抜 秋の陣 2019 (2019/10/20) | JET CITY PEOPLE ※優勝チームのみ (K.Lee,呂布カルマ, BASE) |
東西選抜 冬ノ陣 2020 (2020/1/19) | 呂布カルマ (MU-TON) |
東西選抜 夏ノ陣 2020 (2020/7/11) | MU-TON (SIMON JAP) |
東西選抜 秋の陣 2020 (2020/10/9) | 真ADRENALINE ※優勝チームのみ (輪入道, SIMON JAP, ACE) |
凱旋MC battle on ABEMA (2020/12/12) | RAWAXXX (Fuma no KTR) |
SPECIALアリーナの陣 (2021/2/23) | 輪入道 (JUMBO MAATCH) |
西日本ZEPP TOUR 横浜 (2021/6/20) | S-kaine (MU-TON) |
西日本ZEPP TOUR 名古屋 (2021/7/4) | ID (輪入道) |
西日本ZEPP TOUR 福岡 (2021/7/18) | SKRYU (S-kaine) |
西日本ZEPP TOUR 大阪 (2021/7/24) | SAM (Authority) |
PIT TOUR 仙台 (2021/12/12) | 呂布カルマ (GIL) |
PIT TOUR 東京 (2021/12/15) | SAM (CIMA) |
春のMC BATTLE三連祭 (2022/3/25) | 輪入道 (Fuma no KTR) |
さいたまスーパーアリーナ (2022/5/15) | T-Pablow (SIMON JAP) |
秋ノ陣2022 (2022/11/13) | 伝説建設 ※優勝チームのみ (CIMA, MOL53, SILENT KILLA JOINT) |
NORTH JAPAN TOUR 2023 in 北海道 (2023/2/5) | 呂布カルマ (脱走) |
NORTH JAPAN TOUR 2023 in 仙台 (2023/2/19) | 句潤 (GIL) |
THE GIANT KILLING (2023/4/29) | がーどまん (輪入道) |
大阪ノ陣 2023 (2023/5/28) | がーどまん (Fuma no KTR) |
ROAD TO 東京ガーデンシアター (2023/8/4) | ID (K’iLL) |
Special 2023 (2023/8/27) | DOTAMA (NAIKA MC) |
冬ノ陣 2023 (2023/12/10) | MOL53 (RAY) |
THE GIANT KILLING 2 (2024/3/16) | S-kaine (輪入道) |
東西選抜 春ノ陣 2024 (2024/5/6) | T-TANGG (知葉瑠) |
凱旋MC Battle 夏ノ陣U-27 (2024/8/25) | 龍鬼 (ミメイ) |
凱旋MC battle 九州冬ノ陣2024 (2024/11/16) | ミメイ (がーどまん) |
過去の大会を見るには(ABEMA、YouTube、DVDなど)
・凱旋MC battleの過去の大会を見る方法としては、「ABEMA」「凱旋MC battle YouTube公式チャンネル」「DVD」の3つの方法があります。
「2018東西選抜」〜「2020冬ノ陣(2020/1/19)」までの大会は、「YouTube公式チャンネル」で全試合が見れたのですが、「ABEMA」での配信が始まって以降(2020/1/19の「東西選抜夏ノ陣2020 」~現在)の大会は、基本的には「ABEMA」で見ることになります。
視聴するには月額960円の有料プラン「ABEMAプレミアム」への加入が必要です。
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「YouTube公式チャンネル」では現行の大会をフルで見ることは出来ず、一回戦を中心とした数試合のみ動画が上がっています。
ここまでをまとめると
- 「東西選抜 2018」〜「2020冬ノ陣(2020/1/19)」までの大会は「凱旋MC battle YouTube公式チャンネル」で見れる(無料)
- 「東西選抜夏ノ陣2020 」〜の大会は「ABEMAプレミアム」に加入して「ABEMA」で見る(有料)
ということになります。
ただ、「凱旋MC battle Special 2023 at 東京ガーデンシアター」だけは「ABEMA」でも配信されていないので、DVDで買って視聴するしかありません。(公式YouTubeチャンネルで一回戦を中心とした数試合だけは視聴可能です)
ここからは具体的に
- 「ABEMA」で視聴できる大会
- YouTubeの「凱旋MCbattle公式チャンネル」で視聴できる大会
- 「DVD」で視聴できる大会
に分けてまとめておきますので、視聴する際に参考にしてください。
「ABEMA」で視聴できる大会
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「DVD」で視聴できる大会
YouTubeで視聴できる大会
凱旋MCbattleのYouTube公式サイト で全試合を見れる大会は以下の通りです(これ以外の大会は数試合のみ配信されています)
- 凱旋MCbattle 東西選抜2018 at VUENOS(2018/6/24)
- 凱旋MCbattle 東西選抜春ノ陣2019 at TSUTAYA O-EAST(2019/4/4)
- 凱旋MCbattle東西選抜夏ノ陣2019 at TSUTAYA O-EAST(2019/7/31)
- 凱旋MCbattle 東西選抜秋ノ陣2019 at LIQUIDROOM(2019/10/20)
- 凱旋MCbattle東西選抜冬ノ陣2020 at Zepp DiverCity(2020/1/19)
まとめ
この記事では「凱旋MCbattle」について解説しました。
これから先もMCバトルの歴史を塗り変えるような試みを実現するのでしょうか?
今後も楽しみに追っていきたいと思います!